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枯れ落ちる葉、朱に染まる紅葉
【レイプ 官能小説】

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枯れ落ちる葉、朱に染まる紅葉-58

**――**

 智之たちが体育館でバスケットボールに興じている中、さつきは昼飯の準備をしていた。
 本当は飯盒炊飯でカレーを作る予定だが、外はあいにくの土砂ぶりであり、調理室もそう広いわけではない。
 智之には自分が資材管理を担当しているのだから一人で昼食の準備をすると告げ、調理室へと向かった。
 まずは人数分のごはんを研ぎ、釜にセットして放置する。
 その後、事前に乱切りにしておいたジャガイモ、にんじんをなべに移す。
 本来ならタマネギを炒めるのだが、それでは時間がかかるので割愛し、代わりにレトルトカレーを取り出す。失敗したときの為に余計に用意していたものだが、さつきが一人でつくるのだからそれも必要がない。
 なべいっぱいにあるだけのレトルトカレーを注ぎこみ、そこへジャガイモとにんじん、豚肉を放り込む。気持ち強火にしたいが、それでは焦げるだけなので焦らず中火にする。
 若干のお湯をたせば、それで終わり。
 続いてゴミを片付ける。あくまでもさつきが一人で手を抜かずに作ったことにする、ひいては、自分がずっと調理場に居たことにするためのアリバイ作り。
 そして、本当の目的は……。
「……いるか、さつきちゃん……」
「……はい」
 夏雄からの命令には逆らうことが出来ない……。

 合宿が始まる前、夏雄から裏の計画と言えるものを添付画像付きのメールで受け取った。
 一日目、オリエンテーリングのとき、はぐれたと装い、青姦に興じること。
 二日目、バーベキューの買出しを口実に抜け出し、カーセックスをすること。
 セックス以外にやることがないのだろうかと疑いたくなるが、それでも逆らうことは出来ず、さつきはメールを見つめていた。
 そのための準備をしているとき、彼女は「なぜこんなことをしているのだろう?」と何度も自問していた。
 その答えは添付画像。良子のベッドでだらしなく寝そべる自分。その股間からは白い液が垂れており、二枚目の画像では指で穿り出されていた。
 カレーを作ること三十分。時計はまだ十時を回る頃であり、行為に及んだところで一時間以上余裕がある。
 武彦は運転の疲れでまだ寝ている。一縷の望みをかけて電話をしてみるが、留守電に切り替わる。せめて管理人がいるのならと管理人室を見るも、ラジオをつけながら新聞を読んでいた。
 最後は右ポケットにあるコンドームだけが頼り。幸運にも二回の膣内射精で妊娠しなかったが、今後もそうなるとは限らない。さつきは薄いゴムに希望を託し、夏雄の後ろをついていく……。

 夏雄が向かったのは一階の男子便所。
「またトイレ……」
「いいじゃん。思いでだし……」
 最初の悪夢を思い出すさつきだが、夏雄は悪びれる様子なく言い放つ。
 小便臭い男子便所、その奥のやや広いバリアフリーの個室へ入る二人。
 鍵を閉めると同時に抱き合い、濃厚なキスを交わす。
「んぅ、んちゅ……ちゅぅ……あん、あむぅん……」
 唇を大きく開き、どの角度ならより相手を侵食できるだろうかと悩みながら舌を伸ばす。
 触れ合うだけで甘い痺れが訪れる。まるでたこの共食いのような接吻だが、二人は恍惚とした様子でときを過ごす。だが、もちろんそれだけで満足するようなはずもなく、夏雄は彼女の手をとると、ハーフパンツの妙に膨らんだ部分に押し付ける。
「ん、ふふ……はは……んふぅ……」
 夏雄はシャツを捲りあげ、浅黒い肌にキスをさせる。
 我慢が出来ない夏雄はベルトに手をかける。数週間ぶりの行為に興奮を抑え切れないペニスは痛そうなくらいに勃起しており、先っぽから滲んだ汁がトランクスに沁みる。
「あれから武彦とはやった?」
「関係ないじゃないですか……」
「彼氏だろ? しないとまた良子とやるんじゃない?」
「知りません……」
「ま、さつきちゃんも俺とエッチしてんだし、どうでもいいわな」
 トランクスを脱ぎ捨て、ぶるんと鎌首をそらせるたくましい夏雄のシンボルに、さつきは嫌悪感を隠せないが、強い匂いを鼻でいっぱいに吸ってしまう。そしておもむろに口をあけると、間髪いれずにくわえ込む。


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