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登下校を、御一緒に。
【痴漢/痴女 官能小説】

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登下校を、御一緒に。-1

そもそもの、あたし達の始まりは、"犯罪"だった。



ピピピピピ……

あぁ、また朝が来た。
あたし、伊藤 結衣は、これから、一日で一番ユウウツな時間を迎える。

パジャマから、高校の制服、セーラー服に着替える。
いかにも、な、白いシャツ、赤いリボン、青いラインに同じ色のスカート。
セーラー○ーンじゃあるまいし。

少し茶色い、ゆるくウェーブしている髪を、2つに結う。
親友の亜紀子は、あたしのコト、大人っぽいって言ってくれるけど、二つ結びにしないと、キツい表情に見えてしまうんだ。
それに…自分で言うのもなんだけど、あたしの体は、発育が良い。
セーラー服で、それが強調されてしまうのもキライ。
我ながら、この夏服はエロイと思う。
でも、それを打ち消すための幼い髪型、それが、二つ結び。

朝食を食べ、家を出る。
駅までは10分とかからない。
足が重いよ…。
理由は、あの混雑満員電車…だけではなく、
………痴漢。
もうすぐ梅雨になれば、傘で撃退できる。
被害に遭うのは、たまぁに、だけど。
もちろん、毎回違うオッサン、だけど。

なんと言っても、この電車は、この辺りでも有名な痴漢電車。
なんで、あたしのガッコはそんなトコにあるんだ?
そんで、なんであたしはソコに通ってんだ?
それは…母親の母校ってのもあるけど、まさかここまで痴漢が多いなんて思わなかったし。
噂には聞いてたけど、ちょっとナメてたかもしんない。

じゃあ別の電車乗りなよ、って?
だって、同じ部活の亜紀子と、朝練のために約束してる時間なんだもん。
…そして。
気になるアノヒト。
1年の時に同じクラスだった、佐伯 昭人(アキト)。
今年は離れ離れになっちゃったけど、陸上部の彼を、ずっと見てた。
彼も、朝練のため、この電車に乗る。
そ、たま〜の痴漢より、毎日の佐伯くんを取るワケ、あたしは。


佐伯くん思考のまま、電車に乗り込む。
車両のつなぎ目のドアまで突き進み、左肩で寄りかかりながら物思いにふける。
…彼のコトは、そんなに"大々好き"なワケじゃない。
あたしはけっこう恋愛では攻めてくタイプだから、本気になったら告白すると思う。
ただ、1年の時も親友ではなく、クラスメイトとしてたまに話すだけだったし、今だって、目の保養、くらいのつもり。
もちろん、話してみたいキモチはある。
ただ、きっかけが、ね。
はぁぁ〜…

…って、ん!?
あたしのケツが、ノックされとる。
あ、はしたなくてスミマセン、ケツだなんて。
さぁこれは…揺れによる偶然か、痴漢による故意か。
う〜ん…身構えるあたし。

と、…ぶつっ!

えぇっ、うそ!
ブラのホック、外された…!
こんな手早い痴漢は初めてだ!

一瞬のその思いの後に、
ずりっ!…ズッ、ふるん!

きゃあああっ!
やぁっ、カラダがびくっとしちゃったよぅ!
えっ、何?なんで!?

…痴漢が、後ろから右のブラ紐をつかんで、下へ引っ張ったんだ!
てことは…そろりと下を向く。
ブラのカップにこすられた、あたしの乳首が…立って、シャツから透けて見えちゃってる…!
つまり、声をあげたら、周りの人にこの状態を見られちゃう、ってコト…!?
なんて卑劣なヤツ!
もしかして、手慣れてる、の?


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