登下校を、御一緒に。-2
…するりっ
ひくん!
スカートの布の末尾に沿って、右の内ももを痴漢の指が走って…あたしは思わずカラダを跳ねさせていた。
そのまま、しゅるしゅる…と、内ももを撫で続ける指。
2本?かなぁ…やだ、くすぐったい!
キモチ悪くて、肌が粟立つ。
カリっ…たまに、ひっかかれる。
皮膚は、だんだん鳥肌が立って敏感になってく。
やだ…ゾワゾワする…キモい、コイツ…!
恐る恐る目を上げ、寄りかかるドアのガラスに映る人影を探す。
どいつだ…?
ぼやけていて、よく分からない。
右肩の横は、ピンクだから、きっと女の人。
その周りは、暗い色ばかり。
一番あたしに近いのは…グレーのスーツ。
後ろからは、なんだか、いかにもオッサンの臭いもしてきている。
キモい…やだよ…どうしよう…。
震えの走りそうになるカラダを抑えるため、唇を噛んで、またうつむいた。
あ…。
目に映ったモノ。
…どうしよう、鳥肌のせい?
乳首が…さっきよりも立っている気がする。
やだよぉっ…
顔が、紅潮したのが、分かった。
しかし、そっちに気が回ったせいで、足が緩んでしまったようだ。
ぐぃっ!…両足の間に、痴漢の足が入って来た。
下の方、わずかに、グレーのスラックスパンツの裾と、くたびれた革靴が目に入る。
…そして。