龍之介・参-5
「あっ、あっあぁっ、あんっ!くはぁ、あっあぁ・・・!」
座ったまま、今度は対面座位でゆるゆる突いてきた。
私の背中まで手を回し、力強く抱き締めている。
(龍くん・・・もっと抱き締めて。私の背中、突き破ってもいいよ・・・)
いっそ、ただ抱き締めてくれれば良かった。それだけできっと幸せで満たされたと思う。
こんなふうになってしまう前の龍之介だったら、それが叶ったはずだった。
「姉さんがいけないんだよ」
「りゅ・・・龍くん?!」
「姉さんのあそこが、俺のを締め付けて、締めあげて、離さないからいけないんだ。だから俺は何回もしたくなる」
「ごめんなさい龍くん・・・私が悪い、だからもう・・・あっ、んぁあああ!!」
私のお尻を抱えて立ち上がり、股間の槍で貫こうと腰を激しくピストンさせてきた。
お願い、もう・・・これ以上何も、しないで。
勝手なお願いなのは分かってるから、だから・・・!
「いくよぉぉ・・・んっ!!うぁああっ!!」
「ふあぁああんんっうぅ!!龍くうぅううぅぅん!!」
いつも、こう・・・
やめてと言っても龍之介は自分の欲望を優先してしまう。
ドクドクと、お腹の中まで龍之介の熱いものが注がれて・・・
まるで蛇口が開けっ放しみたいに止まらず、入り切らない分が結合した部分から垂れ流しになっていた。
「姉さん・・・もう一回してもいい?」
「だ、だって2回しかやらないってさっき」
「思ったよりまだ時間あるから。いいでしょ・・・」
「ふぅん、らめぇ、もうむり、からだに力入らない・・・」
ベッドに無理矢理押し倒され、下半身を曲げられながら挿入されていく。
泣きそうになりながら、この体位は屈曲位だなと思った−