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下校途中の寄り道
【学園物 官能小説】

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下校途中の寄り道 (3)-1

2年D組のクラスの全員が何人かに誘われてやってきたのは視聴覚室だった。
そこには大画面とビデオが繋いであるテレビが置かれていた。生徒達が座ったのは
そのテレビの前にある椅子だった。D組の生徒である佐々木雄二が持っていたバックから一本のビデオテープを取るとこう言った。
「さてと、いよいよ本舗初公開のビデオを持ってきました。」
すると生徒達から拍手を歓迎の口笛やヤジが飛んだ。
「お、待っていました!」
「いいぞ!」
それを見ていた正之と順子は何が何だかわからなかった。
「どうしたんだよ?」
紀子は二人に話しかけてくる。
最初に口を開いたのは正之だった。
「いや、ちょっと話が読めないんだけど・・・?」
「うん。何が何だかわからない。」
順子も首を傾げながら紀子に答えた。
すると幸一が二人にこう言った。
「これから雄二が撮った盗撮ビデオを見るのさ。」
「盗撮ビデオ?」
「ああ。何でも本間が学校でヤッているシーンを撮ろうと思ったら
別な奴がヤッていたんだよ。それがこれまた意外な奴等だったのさ。」
本間については正之も順子もまぁどこかで情事をしているだろうとは思っていたが
まさか学校でやるとは思わなかった。
(あいつ、学校で何しているんだか・・・。)
実際本間と会話していてもセックスした女性の話の事が必ず出てくる。
よく「俺○○と昨日バッコンバッコンしたんだぜ。」と笑いながら情事を話す姿に
正之はこめかみを押さえる事が多かった。ところがそのビデオには別の男女が
情事をしていたという。
(どこの生徒だ?全く俺だって順子とは学校ではキスはしないってのに。)
(本当よね。どうかしているわ。)
正之と順子は椅子に座りながらお互いを見合った。それとは裏腹に雄二が
ビデオの説明をテレビ番組の司会のように解説する。
「さて、ここにいる本間君は今頃ヤッている最中ですが残念ながら
ここのビデオには本間君は出演していません。しかし意外な二人が
学校でヤッていました!」
一人の生徒がヤジと飛ばす。
「いいから早く観せろよ!」
「これから見せますよっと。」
「おお、いよいよ白黒ショーが始まるか!」
幸一のヤジに笑う紀子とは対照的に正之と順子は黙ってそれを見ていた。
正直正之にとっても順子にとってもアダルトビデオでは興奮出来ない体になっていた。
お互いの肉と肉が触れ合う姿でなければオナニーも出来ないくらいに二人は
お互いの肉に溺れていたからだ。
雄二がビデオを入れて再生ボタンを押すととある部屋の映像が出てきた。
そこは部室が入っている建物のとある部室だった。そこは仮眠室のようなもので
合宿の時に3年生だけが使える場所であり、普段は物置として使われていた。
中には保健室で使われなくなったベッドが数体置かれている。
将来は部活を増やせばそこは部室になるのだが、まだ新部が開設されていないので
まだ物置兼仮眠室の状態になっていた。
(本間の奴ここでセックスしていたのか・・・。3年に知られたらどうするんだか。)
正之は大胆ながらも無謀に近い事をしている本間に心底呆れ果てた。
すると部屋のドアが開いて一人の私服を着た女性と男性が入ってきた。
どうやら生徒ではなさそうだ。女性は男性の手を持って無理矢理連れてきたように思えた。


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