通夜の帰り、妹とラブホテルへ-4
風呂から出た私たちは、大きなダブルベッドの上に並んで横になった。そして、布団をかむり、背中合わせになって眠る準備をする。
しかし、私は妹の寝息が聞こえる頃になってもなかなか寝つけなかった。妹の体温を感じながら、昔のことを思い出していた。
(…いつ頃から真知子が好きになったのだろう)
(血の繋がっている妹なのに、いつしか真知子を「女」…性の対象として見るようになってしまった)
(そうした私の気持ちに、ひょっとして妹は感づいていたのだろうか)
(確かにあのままずっと一緒に暮らしていたら、いつか本能に負けて妹を犯してしまったかも知れない)
(逃げるように家を出て結婚したのは、そんな自分が恐かったからだ)
(…そういえば、妹もその後すぐに結婚したんだったな)
(たぶん真知子も私が好きだったのだ。…好きでもない男の精液は飲むまい)
(いま襲ったらどうなるんだろう。…さすがに実の妹に本番を強要するわけにはいかないか)
(しかし、近親相姦はそれほどいけないことなんだろうか…)
とりとめもなく考えているうちに、私はいつの間にか少し眠ったようだ。
「お兄ぃ、お兄ぃ…」
自分を呼ぶ声が聞こえたような気がして、私は布団の中で寝返りをうち、妹の方を向いた。妹は私に背を向けたまま眠っているようだった。
(…気のせいか)そう思ってもう一度眠ろうとしたとき、またくぐもった声が聞こえた。
「お兄ぃ…」
必死に押し殺してはいるが、確かに妹の声だった。妹は眠ってはいない…。
そして、突然その情況を悟った。
(妹は私を想いながら自慰をしている!)
気がつけば、妹の腰はかすかによじるようにして動いていた。自分の「女」に指を差し入れ、慰めているようだ。私が寝返りをうったことにさえ気付かないくらい行為に没頭している。
…私の男根は再びはちきれるほどに勃起した。
しばらく息を詰めて様子を見ていたが、私はたまらなくなって真知子を後ろから抱き締めた。
(はっ)と息を呑み、妹は動きを止めた。
「…お、お兄ちゃん」
私は無言のまま両手を差し入れ、妹の豊かな乳房を掴んだ。そして揉み上げる。
初めは体を固くしていた妹だが、やがて脱力して私に身を任せ、されるがままになった。
「ん…ん…んんっ、んんっ…あ…あはぁ、んんん、んんっ…あ…はぁぁ…」
乳房を揉まれるたびに熱い息を吐き、身悶えをする。