龍之介・弐-9
「龍くんのおちんちん・・・すっごく硬いよ。えへへっ、あの時と同じだね」
(やめてくれ、それ以上言わないでよ姉さん)
「男の子って寝ててもちゃんと大きくなるんだね。びっくりしちゃった」
(やめて・・・お願い、姉さんは、そんな人じゃない!何も知らないんだ!!)
「あの時ちゃんと拭いたんだけど、手に付いちゃった。すごい匂いしたよ」
そんな・・・姉さんが後始末をしてたなんて。
だから翌朝確認しても何とも無かったのか。既に俺のそこは他人の喜びを知ってたんだな。
もう止めよう。何も考えない、考えたって裏切られるだけなんだから−
だってたった今、姉さんの仕業だって知ったんだ。あれは自分が寝呆けてした、そう信じていれば良かったのに。
「龍くん・・・しようよ。お姉ちゃん、龍くんが初めてなら、嬉しいな」
「・・・うん・・・俺も、姉さんとしたい。したい、今すぐしたいよ・・・」
俺は躊躇わずに姉さんを抱きしめ、立ったまま少し腰を落として、入り口にそれを当てがった。
これが初めての体験でまともな知識なんて無いのに、勢いでやろうとしている。
あるのは辛うじてそっち系のDVD、漫画からの知識くらいしか無い。
(差し込んで突けばいけるはずだ・・・い、くよ、姉さ・・・うぁあああ!!)
「龍くっ・・・ぁああ!!」
姉さんの中に先っぽを入れた瞬間、思わず発射しそうになってしまった。
俺の背中に爪が食い込み、みちみちと俺のを中の柔らかい肉が銜え込んでいく。
(姉さん、どうしてあの時、俺のを扱いたんだ・・・)
「痛いぃ!!龍くん痛いよぉ、あっあんっ!!」
「姉さぁあん!はぁっあっ、あぁっ!!」
火傷しそうなくらい熱く、俺を求めて蠢き絡み付いてくる姉さんのそこ−
初めて体験する俺が、体の奥から搾りだされる様なその感覚に何分ももつはずが無かった。
姉さんのお尻を鷲掴みにし、乱暴にもみしだきながら腰を叩きつけた。
「・・・龍くん・・・はぁ、あっあう・・・はあぁあ」
今にも泣きだしそうな声だったけど、姉さんは微笑んでいる。
「龍くぅぅぅぅぅん・・・!!!」
「姉さぁあん・・・姉さんっ、はあああああ!!!」
いつだってそう。
俺が何をしても姉さんは笑ってそこに居たんだ。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「はぁあ・・・はぁっ、ふぅ・・・うぁ・・・」
気が付けば、座り込んで姉さんと抱き合っていた。
唇を重ね合い舌を絡ませて、互いに求め合って・・・
「明日もぉ、明後日もぉ、いっぱいしようねぇ。えへへぇ、大好きだよ。龍くん」
今すぐ二回目を始めようとする俺が気付くわけが無かった。
俺と姉さんは、人としてやってはならない事をしたと。
家族同士で体を重ねてしまう事の罪悪感が頭を過る気配は、無かった−