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幻蝶
【フェチ/マニア 官能小説】

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幻蝶(その2)-2

…今夜は、やけに熱くなっているじゃないか、亜沙子…

…わたしだって、無性にしたくなるときってあるわ…


トモユキは亜沙子さんの髪を撫で上げ、ベッドに彼女を押し倒すと、逆に今度は亜沙子さんの
白い太腿を開かせ、彼女の腿のあいだにトモユキが顔を埋めた。トモユキの手で高々と持ちあげ
られた亜沙子さんのすらりとした白い生足の爪先が、深く反りかえっている。



やめてくれ…ボクの蝶がいるのに…ボクは心の中で喘ぐように叫んでいた。亜沙子さんの開い
た太腿の陰でトモユキの頭が小刻みに揺れていた。


ボクは目を閉じた。見たくなかった。ボクだけの蝶の羽根が、トモユキの舌によって愛撫されて
いる。ボクの瞼の裏に、羽根を広げた蝶が燦爛と輝きながら、ねっとりとしたトモユキの舌に巻
かれ、爛れていく。


しばらくすると、寝室からもれた淡い灯りの中から、亜沙子さんの喘ぎ声が聞こえてきたのだ。

…あっ…ああっ…いい…わ…

寝室の扉の隙間からは、トモユキと亜沙子さんの裸体が絡み合う光景が、開いたボクの瞳の中に
飛び込んできた。

トモユキの上に跨り、のけ反る亜沙子さんのぷるぷると揺れる柔らかな乳房に、トモユキの指が
食い込み、下から鷲づかみにしながら揉みしだく。亜沙子さんは、トモユキの堅いものを性器の
奥深く含みながら烈しく腰を振り、汗ばんだうなじを悩ましく捩り、白い咽喉の奥から深い嗚咽
を洩らしていた。ベッドが烈しく軋む音が、耳鳴りのように聞こえてくる。


耳をふさぎたかった…。

ボクだけの蝶が羽ばたいている…ボクを裏切って息づき、嬉しそうに羽根を広げているのだ。
ボクは、おぞましいほどの亜沙子さんとトモユキの姿をじっと見ながら、ふたたび深い眠りに
誘われていった。


鈍い光沢を放つ肉色の薄い襞の表面が、蝶の鱗粉のような細かい輝きを放っている。蜜汁で潤
んだ幾重もの花弁が、神秘的な模様を描き、薄絹を重ねたように綺麗だ。

膣肉がひくひくと蠢き、襞に覆われた秘園の暗がりが霊妙に少しずつ開いていくと、亜沙子さん
の肉洞のなかで、あの蝶の幻影が陽炎のように揺らいでいる。そして、彼女の性器全体が蝶の
羽根のように彩られていく。


…あの蝶だ…もう逃がさない…


その蝶の羽根にボクの体が包まれ始めたとき、ボクは烈しく射精した。
ボクが放出した白濁液が、亜沙子さんの性器の淫壺でぬるぬると澱んでいる。やがて精液がぬか
るみながら少しずつ彼女の空洞の奥を深く充たしていく。

鮮やかな色をした肉襞の中に、ボクの精液の匂いと亜沙子さんの蜜汁の匂いが混在し、熱をもち
ながら溶けるように一体となっていく…。




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