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生徒会へようこそ
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生徒会へようこそ【MISSION4:幽霊の謎を解明せよ!】-14

「さぁ…。誰かがやってるようでは無いけど」

「へ、へー」

「普通は3年生がするんだけどね」

明らかに動揺している紅の代わりに、女の子がそう答えた。
どうして…ウチには…。
そこまで考えてた時、僕の頭の中に一つの仮説が浮かんだ。
どうして幽霊の存在を肯定できなかったのかも分かった。
証明出来る術は無い。証拠だって無い。あくまで仮説だ。
立証するには、正体を暴くしかない。

「紅!分かったよ!」

「…ユン?…マジか?」

「え、何?何が分かった訳?」

女の子は訳が分からないというような表情で僕らを見る。

「でも、もう少し待って。確かめたいことがあるんだ」

紅は目に涙を浮かべてこくんと頷いた。

「キャーッ!ちょっと、あんたー!紅くん泣かせてんじゃねーわよ、空気の分際でーっ!」

…あんまりだ。





週の始め、月曜日。今は4時間目の真っ只中だ。

「授業をサボったのなんて初めてだ…この寿絵瑠が…授業を…」

第4多目的室の前にいるのは僕と宝さんだけじゃない。オッさんもキミさんも小鞠さんも、みんないる。
みんな、僕が呼び出した。

「何だよ香住のくせに。呼び出しなんかしやがって…」

「いーじゃん!どうせオッくんは保健室で寝てるんでしょお?」

「一生寝てればいい」

「キミー!それは俺に死ねっつってんのかよ!」

「ああ…この寿絵瑠が…授業を…サボった…」

全くこの人たちは…。
僕だってサボりなんてしたことないよ!
でも、しなきゃいけない理由があるんだ。

「ちょ、ちょっと…聞いて下さい!率直に言います!」

みんながこちらに視線を向けたのを確認して、僕は第4多目的室のドアを指差した。

「……幽霊は存在しません」

僕は一呼吸空けてそう言った。そして

「だけど、幽霊の元になった人物なら、今、この中にいます」

と続けた。
案の定、三人は驚いたように目を見開いた。一人違う反応を示したのは宝さんだ。彼女は少し顔を曇らせた。

「何で…分かった?」

「時間割です」

僕はオッさんの問いに簡潔に答えた。

「幽霊が現れる時間には規則があったんです」

規則?と小鞠さんが首を傾げた。それに僕は頷いてみせた。

「…幽霊は渡邊先生が担当する数学の時間に現れてました」

そう。僕は自分のクラスのことしか考えていなかった。だけど、幽霊が現れた時間と全クラスの時間割表を照らし合わせた時、渡邊先生が担当する1組、5組、7組のどこかで必ず数学の授業が行われていた。
僕はメモと時間割表をオッさんに渡す。
すると、他の三人は輪になるようにそれを見つめた。



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