投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

生徒会へようこそ
【その他 その他小説】

生徒会へようこその最初へ 生徒会へようこそ 71 生徒会へようこそ 73 生徒会へようこその最後へ

生徒会へようこそ【MISSION4:幽霊の謎を解明せよ!】-13

「いやね、5組は数学だったんだと。1組と5組と7組の数学は渡邊先生じゃん?
奴が出た瞬間、教室中が騒がしくなったらしいんだよ。で、俺に教えてくれた奴が旧校舎に確かめに行こうとしたんだって。そしたら渡邊先生が『立つなっ!』て怒鳴ったらしい。あの渡邊先生がだぜ?一瞬で静かになったって。
その後は何事も無かったように、普通に授業再開だってよ」

怖くねぇのかよ!いっそのこと確かめさせろよ!
紅はああああっと頭を抑えて取り乱していた。

「確かめられたくなかったんじゃないの?」

え?
僕は何気なく発した自分の言葉に違和感を覚えた。
確かめられたくなかった?何を?
まさか…渡邊先生は…。
そうだ!
僕は時間割表とメモを交互に見比べた。今までとは違う見方をした。
すると、見えた。
幽霊の現れた時間に共通するものが…。

「知らねーよ!もう怖えよ!生殺し状態なんだよ!」

「紅くーん!」

「ぅお!?な、何?」

クラスの女子が紅に駆け寄ってきた。
慌てふためいていた紅は一瞬でいつもの笑顔を貼り付けた。若干引きつっているけど。

「あのね、委員会のことなんだけど。今日の放課後食堂に集まるんだって。さっき副委員長が言ってた。…て、あれ?あんた、いつからいたの?」

その女子は僕を見下ろして不思議な顔をする。
最初っからいたけどね!!君がここにくる遥か前からいたけどね!!

「お、おお。ありがとな!」

「紅くんてこの人と仲良かったんだね。何の話してたの?」

口を開けば開くほど失礼な女子だ。その旨を伝えられたらいいのに、僕は愛想笑いしか出来ない。

「あ、あの…ですね、紅とは最近話題の」

「あーっ、あれだ!ユンの委員会のことだ!」

話題ずらしやがった。生徒委員会のことなんて、これっぽっちも話してないじゃないか。

「ところでユン、お前の委員会の副委員長は誰になるんだ!?」

「は?」

副委員長?聞き慣れない単語に一瞬面食らった。

「あの小さい金髪の人が委員長だろ!?小鞠さんの隣の眼鏡はネクタイの色が2年生だったし!」

今まで考えたこともなかった。
確かに他の委員会には、委員長と委員長をサポートする副委員長が一人ずつ存在している。
ウチには、いない。



生徒会へようこその最初へ 生徒会へようこそ 71 生徒会へようこそ 73 生徒会へようこその最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前