龍之介・壱-7
「・・・葵、いい反応だな。すぐ濡らして」
「龍くんこそ、これ」
「な、何してるんだ、ちょっと!」
姉さんがいきなりチャックを下ろしてしまった。
そこから、ズボンの中ではち切れそうになっていた俺自身が飛び出す。
先端はすっかりずる剥け状態で赤く膨れ上がり、竿もくっきり血管が浮き上がっている。
「・・・フフッ、いい反応だな。こんなになって」
ちら、とそれを見て、俺を真似て茶化してきた。これでは姉さんの事をとやかく言えないよな。
もう見られたんだしズボンは脱いでしまえばいい。それに、だんだん熱くなってきたところだ。
俺がズボンとパーカーを脱いでいる間、姉さんも自分の衣服を体から外してしまった。
ベッドに横たわる、汗と卑猥な香りが漂う姉さんの身体−
「こんなになっちゃって、苦しいでしょ。お姉ちゃんが出してあげるね」
「あ、葵っ、何を、おい、うぁ・・・あっ!!」
姉さんが俺の股間に顔を埋めて、それの先端をちろちろと舌で擽ってくる。
上目遣いでしっかり俺の様子を見ながら、アイスを舐めるみたいに転がしていた。
早くしゃぶって欲しいのに、姉さんは一向に頬張ろうとしてくれない。
俺が焦らされてたまらなくなるのを見て、楽しもうとしてるんだろう。
慣れてないはずなのに・・・なんだか、舐めたり見つめたりする仕草がやけに色っぽかった。
「葵ぃ・・・は、やく、してくれ・・・」
「何をすればいいの?」
わざと刺激の強くない部分ばかり責めてくるから、俺の言葉の意味が分からないとは思えない。
やっぱり・・・おねだりしてくるのを誘ってたんだな。
でも、悪い気分じゃなかった。
姉さんに愛撫されるのがとろけそうなくらい気持ち良く、同時に幸せだった。
「分かってるだろ、言わせるのかよぉ」
「聞いてみたいな。なんて、冗談。私もそろそろ限界・・・あー、んむっ」
「うぁああっ!!」
はぷっ、と生暖かい姉さんの口内に包み込まれ、俺自身が歓喜に震えた。
一気に吸い込まれて喉の奥が先端に当たり、舌が圧迫してくる。
「じゅるるっ、じゅっじゅっ、ぢゅぅぅぅぅぅ!!」
「や、ばいぃぃ、出る、葵!本当に出ちまう!!」
中身を吸い込もうとする激しい口撃に、陰嚢の中の睾丸まで震え上がりそうだった。
「うっああ、出・・・!」
急に刺激が止んだ。
姉さんの口から抜かれたそれがぶるんっと揺れている。
どうしてだ、何故こんなところで止めるんだよ。
「ここに頂戴」
姉さんが自ら俺の前で足を開き、花弁を拡げて見せてくれた。
中指でそれをいじくりながら、蜜を溢れさせている。