龍之介・壱-6
「・・・ん・・・っ」
服の上から胸を擦り、じっくり揉み上げた。姉さんの頬がみるみる淡いピンク色に染まっていく。
俺の手と顔を交互に見つめ、尖らせていた唇が半開きになっていった。
その目と口元は不安そうに揺らいでいる。
いつ俺が自分の体を蹂躙するのか、心配でたまらないんだろう。
大丈夫だ、と言葉で伝えようとしたが、姉さんにとってはこうした方が伝わるかもしれない。
「ぁ・・・んむぅ、龍くん・・・」
唇を重ねて、微笑んだ。
来て最初にした互いを求める様な激しいキスではなく、俺なりの姉さんを労るキスだった。
もっと早くこんな事が出来ていたら、俺と姉さんの現状は違ってたのかな。
だか俺は自分を手懐けられる程人間が出来ていない。姉さんの身体の匂いを嗅ぐと、どうにも我慢が効かないのだ。
思いとは裏腹に、姉さんに乱暴してしまっていた。
終わってからいつも自分が傷付けない様にしてたと思い出す。
「んぁ・・・あっ、あはぁんっ、ああっ」
服を捲り、あらわになった両方の胸を揉みしだく。快感を乳房から吸い上げた乳首は勃起し、天を仰ぐ様に主張していた。
何度このやや控え目な大きさの膨らみにむしゃぶりついて、歯を食い込ませただろう。
目を凝らせば全体にくまなく歯形が浮かんできそうだった。
「ひっあぁ・・・っ!」
乳首に吸い付いたらびゅくんっと体を仰け反らせた。
・・・綺麗だ。
すっと、俺の唾液や汗、そして汚らわしい液体を吸い込み続けたのに、
姉さんの肌は柔らかくて、誰にも踏まれていない雪の様に白かった。
「もぉ、龍くん赤ちゃんみたいだよ」
初めて言われた。
いつも行為の最中には嫌だ、とかやめて、くらいしか言わなかったが、ちゃんと話している。
だけど、本能のまま母乳を吸おうとする赤ん坊と一緒とは。
一緒じゃない、赤ん坊の方がまだ可愛らしいだろうな。俺は乳首に吸い付くどころじゃ満足出来なかったから−
「いつか生まれてくる子供が可哀想だな。こんなんじゃ少ししか母乳が出ない」
「うるさいっ!!」
怒る姉さんを宥める様にお腹を優しく撫でた。微かに、以前よりも柔らかさが無くなった様な気がする。
スウェットを脱がせて、ショーツの上からそこに触れた。
「ひぁっ!」
割れ目を何度か往復し、土手を摘んで、捏ねる様に揉む。
熱を帯びた花びらが早くも濡れてきていた。