君の瞳に恋してる・W-6
「…とりあえず、シャワー入る?」
さっき海にあるシャワー室で浴びたが、簡単に流しただけなので清潔な状態ではなかった。
「あ、じゃ、じゃあ海さん先にどうぞっ」
手でバスルームの方を促す。
入ったときに見たが大きな丸い浴槽があり、とても広かった。
「うん、わかった。じゃあ、お先デス」
トコトコとバスルームのドアまで歩いていき、ドアノブに手をかけたところでまたこちらに振り向いた。
ベットに腰掛けようとかがんだ姿勢のままで瞳が交差する。
「あの…さ、一緒に入ろう?」
海が少し恥ずかしそうに上目遣いでつぶやいた。僕は自分の胸が痛いくらいに鼓動を打つのを感じる。
「…いいんですか?」
「あんまりジロジロ見ちゃヤダよ?」
「ハ、ハイ。もちろん!」
少し、彼女とお風呂に入るというシチュエーションに憧れがあったので嬉しかった。
脱衣所でお互い背を向けて手早く服を脱いだ。
脱ぐ枚数が少なくて先に脱ぎ終わってしまったので海の方に振り向くと、薄い水色のブラジャーのホックを外して手を抜き取ったところだった。
ブラジャーを置くと、背中を曲げて同色のショーツをスルっと脱いだ。
海は初めてセックスした日からいつ見てもブルー系統の下着を身に着けている。
たぶん僕がイイと言ったからだと思われ…そういうところがたまらなく愛おしいと思う。
あれ?もしかして全部脱いだ海を見るのって初めてじゃないか?
考えてみれば、いつも学校や車でしていた。(1度更衣室でしたが…)
だから服を全部脱ぐことはなかったし…
海のむき出しの背中にうっすら浮く背骨を辿って小ぶりなお尻、そしてまっすぐに伸びる足を見つめる。
パーツパーツは何度も見ているのに改めて見ると胸がドキドキと高鳴る。
「なんか、恥ずかしいね…」
手を前で交差させ、背を向けたまま海がつぶやいた。
僕は男なので自分の身体を見られることにあまり抵抗はない。
でも女の子は例え何度身体を重ねていても、明るいところで全身を見られることはやっぱり恥ずかしいのだと思う。
「海さん、こっち向いて?」
自然と優しい声がでた。肩に手をかけこちらを向くように促す。
海は俯きながらゆっくりと振り向いた。
「…すごく…恥ずかしい…」
「どうして?すごく綺麗ですよ…」
華奢な肩、丸みのある胸、ツンとした薄いピンクの蕾、くびれた腰。どれも愛おしい海のパーツ。
その全てを包み込むようにぎゅっと抱き寄せた。
素肌と素肌が触れ合ってとても温かい。