君の瞳に恋してる・W-10
「大丈夫ですか?」
額に張り付いた髪を耳にかけながら顔を覗き込んだ。
頬を赤らめて目尻には涙が浮かんでいる。
「ん…平気。それより先生ホント最近えっちだよ。どうしちゃったの?」
「えっ?!…分からないですけど、でも海さんのこと気持ち良くさせてあげたいし、感じている海さんを見ていると僕も気持ち良いんです…」
恥ずかしくて少し目を伏せた。
もう痛いくらいに自身が硬直している。
「…そっか…あたしもね、挿れてる時の先生の顔見てるとすごく感じる…」
海の告白を聞いて自身がピクっと反応した。
「…ベット、行きませんか?」
「うん…先生のちょうだい…?」
またほんの少し挿入するのを我慢して、二人でバスルームを後にした。
ギシ…ギシッ…
規則正しくベットの軋む音が鳴る。
「あっ!ハァ…っ、んあ…」
そして海の高い喘ぎ声が部屋いっぱいに響く。
海の身体をくの字のように折って膝の裏を掴みながら腰をグラインドさせていた。
この体勢だと海の顔も挿入している部分もよく見える。
溢れた蜜が僕の下腹部に絡み付いて、腰を引くたびにツウと糸を引く。
「は…っ、海さん…凄い濡れてます…」
「んあっ…!だって、気持ちいの…中がキュンキュンするの…っ」
僕を咥え込むいっぱいに広がった真っ赤な入り口を指でなぞり、溢れる蜜をすくい海の眼前に見せ付ける。
「ほら、凄い…」
「…あっ!やあ…!」
指と指の間に伝う自らの愛蜜に顔をそむけて恥ずかしがった。
そんな姿が可愛くて唇を奪って舌を絡めながら腰を打ちつける。
「ふクっ…んふっ…」
くぐもった喘ぎ声をあげながら僕の背中に腕を回してしがみついてきた。
ちゅくっと舌が絡む音と、肌がぶつかり合う音が鼓膜を支配する。
熱く燃えるような海の柔らかい肉。それでいてきゅうっと僕を締め付ける。
本当に気持ち良い。蕩けそうな感覚。
いつまでもこの中で揺れていたい。
でも抗えない快感が背筋を駆け登る。もう長く持たない…
「…はふっ」
唇を離すと海の口から子犬のような声が漏れた。
切なそうな瞳で僕を見上げてくる。