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養護教諭 寒椿優衣の薔薇色の日々
【教師 官能小説】

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養護教諭 寒椿優衣の薔薇色の日々B-2

「いたたたぁぁぁ…」
歳を取ったキューピーみたいなバカオヤジは甲高い声を上げてちゃぶ台の前に座り込んだの。
「もぅ何やってるのよ!」
私は怒りながら茶箪笥の上の救急箱を手に取ったの。
「久美ちゃんが…久美ちゃんが…」
兄はいい歳して半ベソになってるの。
情けないったら…ありゃしないわ。
「いい歳して若い娘にちょっかいだすから!」
大方…痴漢ぎりぎりの事でもして女の子に殴られたんでしょう。
私も救急箱を手にちゃぶ台の前に座ったの。
「ちくしょう…ちくしょう…」
バカ兄貴ったら涙目でブツブツつぶやいているの。
まったく意気地なしのくせに妙に向こうっ気だけは強くて。
そんな性格が災いして…数年前に勤めていた研究室をクビになってのに。
懲りないバカよねぇ。
「ほら…ジッとして!」
私は普段では考えられない手荒さで兄の擦り傷を消毒してくの。
「い…いた…痛いよ…」
ホントに情けない。
たまたま…うちは両親が残してくれた家と遺産があったからいいけど。
そうじゃなかったら…この兄じゃ生きていけなかったわよ。
「はい!終わり!もうバカな事すんじゃないわよ!」
私は兄のおでこにガーゼを張りつけると…禿げ上がったキューピー頭をペシペシと叩いたの。
「ちくしょう…あそこで透明になるなんて…」
ん?透明に?
「ちょっと!詳しく話してごらんない」私は兄の胸ぐらを掴んで揺さぶりだしたの。

フフッ♪フフフンフ♪フフフ♪フフフン♪
私の鼻歌が昔ながらの浴室の中に響いていたの。
曲は福山○治君の最近のラブバラードよ。
あの歌…泣けるのよねぇ。
て…まぁ…そんなご機嫌な感じで私はお風呂に入っていたのね。
そんな幸せな気分の中なのに不意にバカ兄貴の言葉が思い出されちゃうのよ。
「そんなバカなぁ…」
私はお風呂に浸かりながらボソッとつぶやいたの。
透明になる薬に…痴女みたいな助手?
その透明女が私の学校に潜りこんだぁ!?
バカバカしい。
私はブツブツと独り言をいいながら自分のバカバカしい考えを打ち消したの。
大体…いい歳をして妹のお風呂を覗いて喜んでいるバカな兄貴の言う事だわ。
どこまで信用出来る事やらだわ。
「こらっ!」
私は風呂桶でお風呂の水をすくうと覗いたバカ兄貴にぶっかけてあげたの。

次の日。
午後からは全学年の教師達の全体会議よ。
私は一応参加はするの。
これでも他の先生からの信頼も結構あるんだから…いい歳してロン毛の現国教師なんか…事あるごとに私に相談してくるの。
見た目は冴えない中年だから男性としてはまるっきり興味は無いけど。
教師としては中々…情熱的でいい教師だと思うから割と私も色々相談には乗ってるのね。
熱いと言えば今年…赴任してきた川村先生。
身体が大きくて…かなりドジだけど。
黒目がちの目が可愛い…まっすぐな男なの。
しかもこの男…某ドラマの影響をもろに受けて。
野球部の顧問に就任して…やんちゃな子達を無理矢理入部させてるのよ。
ホントまぶしい…まっすぐ男だわ。

つづく


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