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<Trust>
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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-1

「もう終わりにしよう」

あなたにそう言われて

あたしはただ頷く事しかできないと思った



いつだって潔いあなたの前で

泣いたり、引き止めたりはできないと思った



いつだって自信を持っているあなたに

置いていかれないためにあたしは

背伸びをしすぎてただの従順な女になってたのかもしれない



不安な事なんてきっと何もないあなたに

あたしはいつも不安を感じてた

いつかあたしの元を去ってしまうと・・



だから



「そうだね・・わかった・・」

それしか言ってはいけない気がした

去っていくあなたに背を向けて歩き出そうとした



だけど



「ねぇ、待って・・!やっぱり嫌だよ・・だって好きだもん!!」

あたしは振り返ってあなたに向かって叫んだ

想いが伝わるように、祈りながら



そしてあなたが振り返ると

あなたの瞳からは涙がこぼれていた

そしてあなたは笑った



あなたも不安だったんだね

私と同じように



でもこれからはきっと

二人の不安も一緒に解決していけるね



全ての想いが伝わるように

あたしたちはつよく抱きしめあった


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