囚われからのプロローグ-14
「そんなに凝視されると照れますが……」
「コレを……どうしろ、と?」
「決まっているでしょう?奉仕なさい」
震える声で、おそるおそる、と質問したアリスに、平然とパスクは即答した。
その『魔人』の言葉を理解するまでにアリスは、十秒は時間を要した。
そして、理解すると耳まで赤くして怒鳴る。
「なぜっ、私がっ、このようなモノっ――」
「四の五の言わずに……ギブ&テイクってヤツで……」
「意味がちがっ――んぐぅ?」
叫ぶアリスの口へとパスクは自身を押し込んだ。
目を白黒とさせるアリス。
そんな女騎士へとパスクは忠告する。
「言っておきますが……歯を立てないほうがいいですよ?噛み切るなど、もってのほかだ。最悪、喉に詰まってしまいますからね。男根で窒息死――など、イヤでしょう?」
「ん、むぅ……」
アリスはパスクの言葉に硬直し、そして、反抗を諦めた。
実を言えば、パスクの言葉は嘘八百であり、ハッタリだ。
だが、人生で始めての絶頂を味わい、これまた、人生で始めて異性のモノを咥えることとなったアリスがパスクの台詞の穴に気が付くことはできなかった。
「おとなしくなりましたね。では……」
パスクはアリスに含ませていた亀頭部を奥へと押し込んでいった。
ズンズンと容赦なく進入する男のモノにアリスは必死に舌で押し出そうと――しかし、決して歯を立てないように――する。
しかし、そんなものはパスクの性感を擽るだけで、あっという間に根元まで押し込まれた。
口内一杯に雄と汗の臭いが広がる。
喉奥まで蹂躙されたアリスは涙目になり、また、咥えているために間延びした、間抜けな顔をパスクへと披露することになった。
そんな女聖騎士の姿はパスクの嗜虐心に火を点けた。