囚われからのプロローグ-13
「やめっ……やめてぇっ、やめてぇえぇぇっ!」
「イヤです」
「お願い、来ちゃう、からっ……揉まないでッ、舐めないでッ、噛まないでッ――ひぃ、ひいいぃいぃぃぃっっ!」
――ビクンッ!……ビクビクっ……
アリスの懇願を無視し、パスクは責め続けた結果、女聖騎士は一度、取り憑かれたかのように身体を弓なりにさせ、そして、小刻みに震えた。
それも、十秒ほどで収まり、アリスは脱力するとグッタリとベッドに身体を預けた。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
額には玉のような汗をかき、頬は風邪でもひいたかのように紅潮している。
そうして、荒い息を落ち着けようと大きく呼吸するアリスの顔に影が落ちた。
そして、その影の主を見たアリスは息をつまらせる。
「自分だけ達して――では、公平さに欠けますよね」
いつの間に服を脱いだのだろう、アリスへと跨る格好で、全裸のパスクは言った。
――全裸だ。
もちろん、下半身にも何も着ていない。
パスクの股の間からは男性の象徴が猛り、存在を主張していた。
「〜〜っ!」
アリスは双眸をこれでもか、というほど大きくさせ、ソレを見つめ、呆然としている。