最後の夜・後編-7
「…?ガーネット漏れたのか?」
ロイはガーネットが座っている辺りのズボンが冷たくなったのを感じた。
「え…っ!?わからないっ!なんかお漏らししたみたいな…っ!ごめんなさいっ」
「謝らなくていい。感じるとそうなるんだよ。もっと濡らすんだ」
手を戒めて持ち上げたまま固くしこった蕾を口に含み、空いた手で反対の乳房をやわやわ揉んだ。
「んはっ…あっ!あっ!」
口内に蕾を含み吸いながら先を舌で刺激すると声音が高くなった。
弾力のある胸を搾るように愛撫し、押し出されてぷっくり主張する蕾を人差し指でピンと弾く。
蕾に特化した刺激に追い詰められ、逃れたいのに手が使えないので動けずロイの成すがままに喘ぐ。
「胸だけなのにすごい濡れてる…乳首感じるのか?」
「あンっ!わっ、かんない…はぁんっ!」
顔を真っ赤にして涙目で嬌声を上げるガーネット。
自由を奪うようなセックスに興味はなかったのに、ガーネットのことは自分だけのものにして味わいたいと思う。
どこにも行かせず、俺だけで感じて、俺のことだけを見ればいい。
手によって卑猥に形を変える胸に吸い付く。
しかしすぐにハッとして唇を離した。変わりにぎゅうっと抱きしめる。
「…ロイ?」
「また俺の印付けようとしてしまった…お前が困った事になるってのに…」
明日は結婚式。夜には夫婦の初夜が待っている。
他の男のキスマークなんて付けていたら大変なことになる。
「ロイ…」
ガーネットの声が少し涙を含んだように震える。
「お前の体中にキスして、俺の印だらけにしてしまいたい…ガーネットは俺のものだって…」
「……っ」
言葉にできない。
ロイの想いが伝わりすぎて、なにも言えない…
「俺ってすぐお前を困らせちゃうな……うしっ!!続きするぞ!!もっと啼かせてやる!」
ロイは重くなった空気を払拭するようにニカっと笑ってみせた。ガーネットもつられて微笑む。
再び蕾に口を寄せ、舌で押しつぶすように突く。
指で腰のラインを撫でながら溢れる蜜の入り口に向かう。
すでにロイを跨いでいるためにドレスが捲れていて、手を差し込むのは容易だった。
おへそのあたりを撫でてから、そのまま手を下ろしていく。