最後の夜・後編-6
「…それに…ここ尖ってる」
「あっ!?」
指の隙間から見ると、薄い寝巻きのドレスの胸元の生地を小さな蕾が押し上げていた。
先がじんじん熱を持っているように感じる。
「弄ってほしかったのか?」
「えっ…?」
ロイが服の上から主張する蕾を舌全体でゆっくり舐める。
「はァ…んっ!!」
ビリビリと胸の先から電流が走った。首を舐められるのとは桁違いの刺激。
「ん…固くなった。服の上からなのに気持ちいのか?」
コリっとした蕾をしつこく舐めると、白いドレスが濡れて淡いピンク色が透けて見えた。
「ガーネットのピンクのここ、見えちゃったな」
舌を離し指で乳輪をまあるくなぞる。
「やっ…!」
びくんと身体を震わせた。
「直接見てもいいか?」
「あっ…そんなこと…聞かないで…っ」
「可愛いよ、ガーネット。じゃあ遠慮しない」
肩紐を落とし、腰のあたりまでドレスをずらした。
「――っ」
外気に触れ、ふるっと身体が自然と震えた。
裸をさらけ出していると思うと胸の先に神経が集中してしまう。
ロイの熱っぽい視線を感じる。
「は…恥ずかしいわっ!!」
耐えられなくて両手で胸を抱くように隠した。
「駄目だ、ガーネット。手どかして?」
手に力を込めて半泣きでイヤイヤとかぶりを振る。
「そんなの、俺を煽るだけだ。遠慮しないと言っただろう?」
ガーネットの両手首を片手で掴むと、いとも簡単に頭上に持ち上げてしまう。
「やぁっ!!ロイっ!」
顔を背けて恥ずかしがるガーネットの身体をじっくりと観察した。
贅肉のカケラもない細くくびれた腰。
豊かに盛り上がる白い乳房。その頂には震えながら尖るオレンジがかったピンクの可憐な蕾。
ヴィーナスの彫刻のような滑らかな肌。
「…ガーネット、すごく綺麗だ」
そのまま蕾を口に含み、ちゅうっと吸う。
「はうっ…!!」
ガーネットは身体を引きつらせた。
ツウ…
――あっ、やだ。なんか出ちゃった…?
下腹部から溢れるような感覚がした。