投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

最後の夜
【女性向け 官能小説】

最後の夜の最初へ 最後の夜 16 最後の夜 18 最後の夜の最後へ

最後の夜・後編-5

「ロイ…私、自分ばかり辛いみたいに思ってた…貴方の気持ちを分かってなかった」

「いや、俺の方こそ急に会わないなんて言って悪かった。会わないのが一番いいと思ったんだ。でも、やっぱりお前のことばかり考えて…会うのは辛いけど、会わない方がもっと辛い…」

「ロイ…私も、1日中ずっと考えてた。貴方に会いたい。そればかり考えてたの…」

「ガーネット…」

「ロイ…」


どちらともなく瞳を閉じ、静かにくちづけをした。
はじめはついばむようなキスだったが、 ロイはガーネットの歯を舌でこじ開け震える舌を探り当てた。

「ン・・・っ」

粘膜が触れあい、ガーネットは今まで味わったことのない熱が生まれるのを感じた。
きゅうっと下腹部が切なくなる。

ロイはガーネットの歯の1本1本から内頬までも時間をかけて確かめるようになぞる。
おずおずと応える舌を絡め、甘い唾液を飽きることなく味わった。

唇をそっと離すとぷちゅっと音が鳴る。
ガーネットを見ると顔を真っ赤にして息を弾ませていた。瞳がしっとりと濡れている。

「あ…はぁ…ロイ…」

「ガーネット…」

「今夜だけは、貴方だけのものにして…?」

まっすぐにロイの瞳を見つめながら囁いた。

クラクラするような言葉。
国の人達に知られたら殺されるよな…でも、今夜くらい大目に見てくれよ?

「ガーネット、お前は俺だけのものだ」


ガーネットの嬉しそうな顔を確認して、視線を細い首筋に移した。
首にちゅっとくちづける。

「…ぁっ!」

か細い声。

首筋を下からゆるゆると舐めると、ガーネットの肌が粟立った。
舌を這わせたまま下にさがり、鎖骨のくぼみを繰り返し舐める。ただでさえくっきり浮き出ているのに、もっと溝が深くなりそうだ…

「ん…ン…」

身体をピクピクと震わせながら舌の刺激に身をよじる。
ふと目をやると胸が身体の動きに合わせて揺れていた。

「…あ…ガーネット」

「えっ?」

「胸…揺れてる」

「な…っ!ばか!変なこと言わないで!!」

恥ずかしそうに顔を手で覆った。


最後の夜の最初へ 最後の夜 16 最後の夜 18 最後の夜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前