最後の夜・後編-14
「はぁっ!」
「大丈夫か?」
「んっ…結構大丈夫…かも…動いて?」
「無理だと思ったら言えよ?」
「ん・・・」
ズッ、ズクッと腰を前後に動かすと、挿し込むたびにガーネットの声に艶が出てくる。
「はっ…アん…あっ…」
ロイが奥を突くと背筋がぞくっとするような感じがする。
目を開けると耳の横に手をつき、ゆらゆら揺れるロイが見える。
少し眉をしかめて耐えるような表情。
「ロイ…っ、わっ、たし…気持ちいい?」
「は…気持ちいい。すごく…」
「よかった…んっ…私も、気持ちいい気がする…」
「…気かよ」
くすっと笑う顔に胸がきゅうっと詰まる。少し汗が滲んでいる。
ロイの後ろには木々の隙間から星空が広がっていて、月明かりで身体の輪郭がぼんやり白い。
なにもかもが綺麗――
くちゅ、ぢゅっ…
だんだん湿った音が耳に聞こえてくるようになった。
お尻のあたりが冷たい。
ロイが腰に手を回してきて、挿入したまま身体を起こしてきた。
「えっ?えっ?」
あたふたしていると、そのままロイは身体を倒しガーネットはロイの上に座る形になった。
まるで自分がロイを犯しているような体位。
「動いてみて?」
「…う…ん」
どう動けばいいのかよく分からないが、手をロイの胸について前かがみで腰を動かしてみる。
「んっ…はぁ…っ、ふっ」
さっきまでとは具合が変わり自分の良いように動ける。
動くのに慣れてきたので手を外して胸の前で握り締めて、起き上がって上下に動く。
つい気持ちいいところばかり擦り付けてしまい、ピリピリとむず痒いような快感が湧いてくる。
「あ…ロイ…気持ちいいっ…」
身体の動きに合わせて胸がふるふる揺れて、快感を貪るように腰を上下する姿がとても卑猥だ。
ぷちゅ、ちゅ
ガーネットの秘部と自分の肌の間に糸が引いていて、見ているだけで興奮する光景。
そろそろ我慢できなくなってきそうだ…
「膝痛くないか?」
「んっ…ふ…大丈夫っ…」
するとロイがガーネットの腰を手で支えて下からズッと突き上げた。
「ンはっ!急に…っ!!」
続けてズックズックと 突き上げるとガーネットは顎を上げてのけぞって喘いだ。
ガーネットは自分のペースで律動できなくなり、ロイの打ち込みに耐えることで精一杯になる。
否応なく奥を突かれ、気持ちよくて内ももがビクビクと震えた。