最後の夜・後編-13
「なんか…変な味ね…」
顔をしかめながらつぶやいた。
「そうか?」
とつぶやきガーネットの唇を塞いで舌を差し込んだ。
口内を味わうように全体に舌を這わす。
「ん…っ…!」
ガーネットが甘い溜め息を漏らすと口を離した。
「――確かに、上手くはないな」
いたずらっぽく笑った。つられてガーネットも笑う。
ロイはガーネットを寝かせて足首を持って左右に広げた。
ガーネットが恥ずかしい体勢に頬を染める。
優しい眼差しで愛しいガーネットを見つめた。
先ほど放出したが硬さを失わなかった剛直を入り口にあてがう。
「挿れるよ?」
もう後戻りできないところまで来てしまった
これは間違いなく過ち。大罪。
でも、このまま離れ離れになるくらいなら、一生の罪を背負う――
「…えぇ…きて?ロイ」
ロイは頷くと、一気に腰を押し込んだ。
ずちゅっ
「あぁっ…!くっ…!」
ガーネットが苦悶の表情を浮かべ、身体を硬直させる。
圧倒的な質量に身体を貫かれ呼吸が浅くなる。
「…痛いか?」
「ん…少し、苦しいかな…」
弱々しく微笑んだ。
ロイはガーネットの身体を抱きしめて、キスをしたり胸を触ったりしながら慣れるのを待つ。
徐々に身体の力が抜けて呼吸も戻ってきた。
「あ…もう平気かも…だいぶ慣れたわ」
「そうか、じゃあ動かすぞ?」
ガーネットがこくんと頷き、ぎゅっと目を閉じる。
正直ロイも狭い肉壁に締め付けられ、気持ちいいのを我慢していた。
熱くてとろけそうなガーネットの中をかき混ぜたい…
ゆっくり根元まで引き抜き、掻き分けるようにズッと押し込む。