最後の夜・後編-12
「んぅ…っ!」
何かに押し広げられる感覚。
「まだ第一関節だよ?痛い?」
ガーネットは自分の指を見て、まだちょっとしか入ってないと思った。
それなのに、すごい異物感。でも痛くはない。
首を横に振り、大丈夫と伝える。
「じゃあもっと挿れるよ」
ゆるゆると肉のヒダを掻き分けながら進入していく。
「ン…っ!、ん、ん…っ」
指の根元まで入った。身体を硬くしている。
ガーネットの中は熱く潤い、ぬかるんだお湯に指を突っ込んでいるようだ。
「痛くないか?」
身体の中心に入っている感覚はあるが、痛みは感じない。
また首を振る。
「たくさん濡れてるから痛くないのかもな…」
そう言うと空洞の形に沿って広げるように円を描いて指を沿わす。
凹凸のある肉壁はきゅうっとロイの指を締め付ける。
ガーネットは下腹部からむずむずするような感覚が湧いていた。
痛くないし、そんなに恐れることではないのかも、と思った。
ロイは指を飲み込んでいる光景に心拍数が上がった。なんともいやらしい光景。
しかも自分の怒張を咥えている。
こんなに美しい姫にこんなに淫らなことをして…
興奮して幹がひくひくしてしまう。
「あぁ…ガーネット、出てしまいそうだ…」
温かい口内の感触と、先端を擦られる感触に快感が高まる。
自然と指の動きも激しくなり、じゅぷじゅぷと出し入れする。
淫らな音に身を捩りながら、ガーネットは懸命に奉仕した。
「あっ…出そ…っ…吸って?」
切羽詰った声でロイが懇願した。
ガーネットは頬をすぼめてちゅうっと幹を吸い込んだ。
「は…くッ…!!」
ガーネットの口内にドッと欲望を放った。
ビクンビクンと跳ねる。
口の中に液体が溜まっていく。ガーネットは目をぎゅっとつぶって受け入れた。
青臭い匂いが鼻について、ゲホゲホとむせて吐き出してしまった。
ボタボタと粘ついた白い液体が草むらに落ちる。
ロイは指を引き抜き、慌てて起き上がった。
「ごめん!我慢できなくて…大丈夫か?」
「だ…大丈夫…」
口についた精液を手の甲でぬぐい微笑んだ。