投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

生徒会へようこそ
【その他 その他小説】

生徒会へようこその最初へ 生徒会へようこそ 41 生徒会へようこそ 43 生徒会へようこその最後へ

生徒会へようこそ【MISSION"3"おばあちゃんを捜索せよ!】-3

ああ、どうしよう。
何でこんな目立たない僕が停学にならなきゃいけないんだ…。
いや、そもそも遅刻する僕が悪いんだけどさ。それにも理由があってさ。やっぱりおばあちゃんはほっとけ無いしさ。

「…ただいま」

とぼとぼと、僕は溜め息を吐きながら第4多目的室に戻る。

「うっ、みんな香住に近付くな!あいつの撒き散らす負のオーラを浴びると腐るぞ」

すいません、オッさん。
今は突っ込む元気は無いんです。

「お?突っ込んでこないな」

「優ちゃぁん、どしたの?ナベと喧嘩でもした?別れるの?」

別れるってどういうことですか!…あ。

「何でそんなに落ち込んでるんだ。さっき『こいつぅ』をやってもらってたじゃないか」

キミさん、見てたんですか!?てか『こいつぅ』って何なんだ。

「キミさん『こいつぅ』とは?」

しょうもないことだろうし、聞くだけ無駄だよ宝さん。

「あれだよ、寿絵瑠ちゃん!男の子が女の子にちょんってしながら『こいつぅ』って言う行為だよ!」

「バカップル界の常識だぜ?宝、覚えとけよ」

やっぱりしょうもなかった!オッさん、宝さんに変なこと覚えさせないで。
ていうか見てたんだよね?あんたらの目にはあの凄まじい突きが、そんな和やかな行為に見えたのか!?

「…はっ!となると、渡邊先生と優はただのアレではなく…」

「バカップルということになるな」

「ちょっとちょっと!!さすがにもう黙ってらんないですよっ!変なキャラ設定しないでください!宝さん、僕アレじゃないから!信じちゃダメ!」

「キャーッ♪優ちゃん復活ぅ!」

「…心の中では随分最初の方から復活せざるを得なかったですけどね」

「それはともかく、なぜあんなに落ち込んでいたのだ?寿絵瑠たちにも話せないことなのか?」

……宝さん、何でそんなに僕から離れてるの?

「宝さん、だから、違うって…」

「お、おぉ。悪いな、つい」

でも結局、その場からは動かない訳ね。
どっちみち、僕は停学になるんだ。
いきなり学校から姿が消えるより、理由を話しておいた方がいいのかもしれない。
僕の生徒会に入る不純な動機が明らかとなる訳だが、この際しょうがないんだ。
最低な奴だと思われる覚悟で話そう。

「あの、実は…」






生徒会へようこその最初へ 生徒会へようこそ 41 生徒会へようこそ 43 生徒会へようこその最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前