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君の瞳に恋してる
【教師 官能小説】

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君の瞳に恋してる・U-2

――ベキベキっ

海は持っていたペットボトルを憎々しげに潰した。

「どーしたの、海?すんごい顔してるよ」結花が海の顔をまじまじと見つめた。

「別にぃ?なんでもないけど?」と言いつつ海の顔は引きつっていた。


加持は髪を切った。
その威力は絶大で、瞬く間に校内の女子の瞳にハートを散らした。


加持先生のことを好きになったのは、あたしが初めだもん…
先生に髪切ったらって言ったのあたしだもん…
あの綺麗な瞳だってあたしが気づいたんだから…


「海さあ、最近なんか変じゃない?」

「えっ!?どこが?」

「お昼になるとどっか行っちゃうし、放課後だって先帰っちゃうし」

「いやっ…それは…」

「彼氏でもできた?」

「えぇっ!?」

「ま、別にイイんだけど」意味深に結花が笑う。


結花もしかして気づいてる??
あたしが加持先生のとこに行ってるの、気づいてる???

でも、あたしと先生は付き合ってるわけじゃナイし…
好きなのはあたしだけだし…
先生にとってあたしなんて――




放課後、海は結花に別れを言うと早足に準備室に向かった。

コンコン

「先生、星野です。入ってイイですか?」

「どうぞ」

「失礼します」

海が化学準備室に入ると加持が椅子に座りながら振り返った。

「これ」と言って加持がマグカップを差し出した。

「ありがと」

琥珀色のダージリン。
海がコーヒーは苦手と言ったら次の日には加持が用意してくれた。
新しい水色のマグカップと一緒に。


あたし、ちょっとは特別扱いされてるよね…


コクンとひとくち飲むと、海の好みに砂糖がプラスされていた。
心の中まで温まる気がする…

「海さん、なに笑っているんですか?」加持が不思議そうに海の顔を見ていた。

「ん?なんでもないよ」つい頬が緩んでいたようだ。

加持は肩をすくめると机に向き直った。


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