たとえばこんな恋の話-11
「加絵を好きになった」
「……」
「俺が死ぬまでありがとうなんて言うなよ。一生俺にとり憑けよ。ヨボヨボのじいさんになっても面倒見てやるよ。俺的には一生女子高生を隣に置けて万々歳だし♪」
「――あんたバカじゃないの」
「ん〜、そうかも。でも加絵のせいだろ?責任とって俺のそばにいろよ」
「っ…バカよ!あたしユウレイよ?!」
「ユウレイだからってなんだってんだよ。好きなんだよ加絵」
「……っ」
「だからもう泣くな」
「ひっ…っう…逃げたらのろうからぁぁぁぁ」
「でた〜〜♪」
泣き虫なユウレイをぎゅっと抱きしめた。
こうして俺は美人なユウレイと生きることを決意した。
お袋には子供の顔を見せてあげられそうにない。
ま、いっか。
<おわり>