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律子の告白
【熟女/人妻 官能小説】

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金曜日-1

 ある金曜日の朝のことだった。

 最近何となく続いている腹部の鈍痛が気になり、私は車で15分のところにある婦人科を受診した。



 「三枝(さえぐさ)さん。三枝律子さ〜ん。診察室へどうぞ」

 名前を呼ばれ診察室に入った私は、看護師が見守る中ショーツを脱ぎ、マッサージチェアー風の診察椅子へと腰を掛けた。

 そこに現れたのは、口元に笑みを讃えた見るからに穏やかそうな男性医師。

 背は標準より少し高いくらい、体格はどちらかと言うとがっちりタイプ。

 若くは見えるが、おおよそ40代半ばくらいだろうか?

 派手な雰囲気は微塵もなく、シンプルだが質のよい衣服の上に清潔な白衣を纏っている。

 落ち着いた雰囲気から自然と品のよさを感じるような、魅力的な医師だ。

 きっと彼に惹きつけられる女性患者も少なくないことだろう。



 「ありがとう。あとは僕1人で出来るから君は下がってていいよ」

 彼は付き添いの看護師にそう告げると、「三枝律子さんですね。藤堂です…よろしく」と口元を綻ばせる。

 「こちらこそよろしくお願いします」

 笑顔の藤堂医師に釣られるようにして微笑んだ私に、彼は「じゃあ今から椅子を動かしますからね」と心地いい柔らかな声で続けた。

 やっぱり素敵な先生だわ…この人に診察されるなんて、私何だかドキドキしてきちゃった。

 私の数少ない婦人科受診経験によると、今まで出会った医師はほとんどが年配の冴えない医師だった。

 なので突然目の前に現れた素敵な藤堂医師に、私は不謹慎にもときめいてしまったのだ。

 そんな彼が、手にしたパネル型の操作ボタンを押すと、低いモーター音と共に診察椅子が動き出す。

 それは高さと背もたれの角度を徐々に変えながら藤堂医師の正面へ向き、最後に私の両足をパックリ左右に割り開くような形で固定された。

 「ひやあぁぁ!」

 下半身がカーテンで仕切られているとはいえ、私は恥ずかしさのあまりとっさに両手で顔を覆う。

 「どうしました?三枝さん」

 カーテン越しに私の異変に気づいた藤堂医師が、スッとカーテンから顔を覗かせる。

 「ごめんなさい。慣れないもので恥ずかしくて…」

 彼の視線を浴び、両手を降ろせないままの私に、藤堂医師がクスリと笑った。


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