非常シキなカンケー-7
―――*―――
「返してくれよ……」
情けない声で丸まる彼。
いや、そうでもない? ていうか、だんだん隙間から息子さんが……。
「もう、そのままでいいよ。ほら、早く二階に行ってて。パンツもってくから……」
「え?」
「もう一度言わないとわかんない?」
「わかるけど、でも……」
彼は躊躇する。
当然だ。
私は普通の高校生。
彼は数学の教師。
でも二人は高校生と教師。
非常シキな関係は今も続けてる。
そういうときだけ私は非常シキになるんだ。
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