木曜日-1
「律子さん…今日こそ僕の筆下ろししてよ!」
ジュンがそう言って、うちの玄関に飛び込んできたのは、とある木曜日の午後のことだった。
彼は私が住むマンションの違う階に両親と住んでいる、16才の男の子。
この4月から高校に通い始めたばかりで、制服姿もまだ初々しい。
大学時代に家庭教師の経験がある私は、去る2ヶ月前、ひょんなことからジュンの勉強を見てやることになった。
それ以来、彼は週に1度うちに通ってくる。
しかしここ2ヶ月、真面目に通ってくるのはいいのだけれど…
第二次性徴真っ只中のジュンの頭の中は、Hなことでいっぱいで、正直勉強どころではない。
もうすぐ期末テストだというのに、隙を見つけては私とイチャつきたがるジュンに、私はほとほと困っていた。
「ジュン…テストも近いことだし、そろそろ本腰入れて勉強しなきゃ!」
半ば呆れ顔でリビングに向かう私を、ジュンが甘えた声で呼び止める。
「ねぇ律子さん…僕もう律子さんが欲しくてたまらない…限界だよぉ」
そう言ってお決まりの猫撫で声でジュンが私を誘う。
そんな彼を背中に「今日こそ負けてはダメ!」と自分に言い聞かせるのだけれど、どうもこのジュンの甘い声に…私は弱い。
なぜなら、彼は元々私の母性本能をくすぐるタイプの男の子だから…
ジュンの勉強を引き受けたのも、そんな不純な動機からだった。
スラッとした長い手足を持て余すような体型のジュン。
細おもての顔は驚くほど小さく、ホレボレするほど美しく整っている。
今時珍しい黒髪は無造作にカットしただけだが、飾らない彼にはよく似合っていた。
彼はこの春入学した高校でも、きっと女の子達の人気を1人占めしていることだろう。
そんなジュンに潤んだ瞳で見つめられたら、年上の私だってひとたまりもない。
しかし…いくらジュンが美しく魅力的な少年だといっても、まだ16才の未成年。
同年代の女の子とならまだしも、ひと回り以上年上の人妻の私が、ジュンとのセックスを簡単に受け入れるわけにはいかない。
その代わりというのもおかしいけれど、私は時々手や口を使って、ジュンの精を解き放ってあげている。
しかし若いジュンの性欲は収まるところを知らず、1度や2度果てたからといって満足するものではなかった。
そんな絶倫のジュンともしセックスしたら、私どうなっちゃうんだろう?
私は叶わぬ彼とのセックスの妄想に浸り、度々下着を濡らすことがあった。