イケナイ恋愛 夜のパーキングで-5
電話を切ると、車の横に雪絵が立っていたのに気づく。
ドアを開けると、
「電話の相手、だれ?」
彼女は静かに訊いた。
暖まっていていた車内に、外の冷たい空気が入ってくる。
江尻のことは、雪絵には話していなかった。どこか後ろめたさがあったからだろう。
だから、今も言葉を濁してしまう。
すると突然、雪絵は隆志の口をふさぐように、唇に唇を重ねた。
隆志は驚いたが、彼女はさらに口を大きく開き、彼の口を食べるように覆ってくる。うねうねと軟体動物のような彼女の舌が、隆志の舌に絡みつき、口腔をかき回した。
雪絵は両手で愛おしそうに隆志の頭を抱え込み、彼は自分の手を彼女の腰に優しく回す。
「んぐっ、うんっ」
雪絵の熱い鼻息とくぐもった声が、車内に満ちていった。
互いの唾液が混ざり合い、ぴちゃぴちゃと淫靡な音を立てる。雪絵のいやらしい舌は隆志の唇の裏に忍び込み、歯茎をれろりと舐め上げた。
彼女は彼の唇を吸い上げて、一度口を離す。つう、と互いの唇同士が糸を引いた。
彼女は大きく息をつく。雪絵と隆志の目が合った。彼女の目には、今まで見たことのないほど、強い光が帯びている。
雪絵の視線は隆志の下腹部へと下がっていく。
彼女の細い指がかちかちと、彼のベルトを外し始めた。
「何をするつもり?」
隆志が訊くと雪絵は、
「決まっているでしょう」
雪絵は隆志のズボンをパンツと一緒にずり下げると、まだ力なく頭をもたげた隆志の肉茎が露わにされた。
隆志の竿に、雪絵がそっと手を触れる。
冷たくて気持ちが良い。
柔らかい手の平が隆志を優しく包み込み、上下に擦り始めた。
自分でするよりも格段に大きい快感が、隆志の脳を蕩けさせる。肉の棒はすぐに膨れ始め、固く隆起した。
すると雪絵は、先汁に潤んだ鈴口を舌先で突く。
「んあぁ」
隆志の口から、女のような声が上がる。
雪絵は隆志の顔を見上げた。そうして、にっこりと微笑んだ。
可愛らしい無垢な少女の顔と、淫らな女の顔が同時に見えた気がした。
かぶっていた皮を指で剥き、かり首をれろれろと舐め回す。赤い亀頭がつるんと口に含まれた。
雪絵は大きく膨れ上がった怒張を、ちいさい口いっぱいに咥えると、頭を動かし始める。
生暖かく、柔らかい少女の口内でしごかれる肉棒。
だらだらと唾液を滴らせ、すっぽりとのどの奥まで含んできた。ぬちゃぬちゃと淫靡な音が車内に響く。