投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

生徒会へようこそ
【その他 その他小説】

生徒会へようこその最初へ 生徒会へようこそ 28 生徒会へようこそ 30 生徒会へようこその最後へ

生徒会へようこそ【MISSION'2'ハムをスターにせよ!】-8

「ほーう、そうか!つーことは来週も香住の死にそうな姿が拝めるな」

「それは目的とは異なりますが、月曜日も間違い無く拝めると思いますよ、オッさん」

宝さんがぐいっと平らな胸を張る。
ああ、月曜日も僕は笑われるのか。笑われるためにやるのも虚しいな…。
ん?月曜日?
ぬぁっ!
月曜日は無理だよ!
僕は何のために生徒会に入ったんだ!
むこう1ヶ月堂々と遅刻出来るからじゃないか!
おばあちゃんを気兼ねなく送っていけるからじゃないか!
あわわわわ…どうしよう…。こんなこと宝さんに言えない。
言ったら「何?貴様は遅刻を堂々とするような愚か者だったのか!貴様の顔など見たくもないわ!くたばれっ!」とか言われてボロボロにされるに違いない。
かと言っておばあちゃんを見過ごすことも出来ないし…。
ど、どうしよう…!

「どうした?何故そんな絶望的な顔をしている?」

宝さんの声でハッとした。
僕を不思議そうに見ている。
絶望しているから絶望的な顔をしているんだよ、宝さん。

「あ、あの宝さん…あのさ月曜日…」

「何だ?男ならハッキリしろ」

「あの、あ、あの月曜日…やっぱり月曜日は…」

「月曜日がどうした?」

「月曜日は…その、やっぱり僕もその…参加…だよね?」

一瞬宝さんが止まった。
そして

「当たり前だろう?」

と笑った。

「あ、です…よねー」

僕は宝さんが向きを変えたのを確認すると、短く溜め息を吐いた。

「香住、月曜日は何かあるのか」

キミさんが机の向こうから僕に言った。

「あ、いえ…」

「優ちゃぁん、本当は都合悪いんじゃないのぉ?」

「え…小鞠さん?え、あの…」

頬杖を付いて小鞠さんはニコニコ笑っている。

「何!?優、そうなのか?何だ、その都合というものは。ハムよりも大事なことなのか?寿絵瑠に言ってみろ!」

「え、あの…そ、それは…その…都合悪いっちゃ…悪いんだけど…」

「だからそれは何故だ」

「えーと…そ、それはぁ…」

僕の頬がピクピクと痙攣し始めた頃

「まぁいいじゃねぇか宝!そこまで聞くのは野暮だぜ」

オッさんが口を開いた。


生徒会へようこその最初へ 生徒会へようこそ 28 生徒会へようこそ 30 生徒会へようこその最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前