夏祭り-1
ふうせん
きんぎょすくいに
かきごおり
コンクリートは
昼間の日差しを蓄え
未だ熱気をはらんでいるが
海風がそれを流してくれる。
ひとごみの中
赤い兵児帯
揺らし歩くは
金魚の如く。
頭上に開く
花火に魅入り
腹に響く
音を知る。
慣れぬ下駄に
文句も言わず。
(いつものへタレはどこへやら)
少し長めの帰り道。
また行こうね
と、
少し眠たげな君が笑う。
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