ラブ湿気ー潤ー-2
「遊園地」
「ゆーえんち」
「動物園」
「どーっちゅえん」
「焼き肉」
「やきにく」
「行きた〜い」
「たーい」
焼き肉雨関係なくねぇ!?行けよ!
どさくさに紛れて自分の食いたいもん混ぜ込んでんじゃねぇよ!
どんだけ食いしん坊なんだよ!
「そうだ」
ん?
「ドドン波!」
「ぱ?」
何をしてんだお前っ!俺たち以外に居ないと分かっていても恥ずかしいよ!
それじゃ晴れねぇよ!
そもそもお前ドドン波出来ねぇだろ!
こいつ、アホにも程があるな。
「お前がもしドドン波出来たら今ここにいねぇよ、確実に」
最低でテレビ出演、最高で宇宙規模の抗争だろうよ。
「うるせー公害ヤローが」
「やおーが」
…ぅおお。
来たよ、心臓にずしんと来たよ。
お前どんだけ毒舌なんだ。お前の口はもはや凶器だな。
研いだナイフより切れ味抜群なんだよ。
お陰様で俺の心カッサカサなんだよ。ザラザラスカスカの砂漠だぞ。
しかも、しかも、しかも…。
あっくまでぇぇぇぇ。
「ん〜雨やまないねぇ」
「ないね」
「ぃよしっ。やるかあっく」
「んっ」
枯渇し砂漠化し廃人な俺の周りをドタドタと人分の足音が包む。
そして
「ほい」
目の前に何か差し出された。
「ん?ガーゼ?」
「困った時のテルテル坊主さん!」
「さんっ」
そして三人で机に向かい黙々と…
黙々と…
黙々と…
「ぐあぁ…」
黙ってるのは嫌いだ!