硝子-1
色褪せない、
君との欠片。
光にあたって
思い起こされた。
反射の度に変わりゆく
胸に秘めた思いも…過去も…
壊された記憶はガラスの様に、
飛び散り、傷を負わせて地に伏した。
泣くこともなく
見つめるだけの
儚く痛い輪舞曲。
今始まった訳じゃない
それでも待ち続けるよ
落ちた欠片を一つずつ
手のひらに乗せたんだ…。
「また、二人で…」
いない君へ
いない君と
永久の幻想を…
硝子に写る
『死の運命』