妹(あい)-6
「ど、どこに行くつもりだよ」
「昨日の続きするの。こんなに出せるなら、まだできるでしょ」
もしかして怒ってるのか、と思ったが藍はいつも通りの人懐こい笑顔だった。
自分の顔を人間の排出する液体の中でも恐らく一番不潔なもので汚されたのに、怒らないのか。
俺は逆らえずに藍の部屋に連れ込まれてしまった。
夏にはまだ早いけど、冷房がついてない部屋は熱気が籠もって汗ばんでくる。
只でさえ暑いのに、藍に色々やられたから汗が止まりそうに無い。
やけに粘ついた汗がじっとり湧きだしてくる。
カーテン、絨毯、様々な小物に至るまで藍の好きな水色で統一され、海の中にいるみたいに涼しげなのに・・・
「お兄ちゃん、こっち」
水色のベッドに座り俺を呼んでいる。女の子座りで誘うなんて、お前はやらしい妹だ!
行かない理由は、無い。行くぞ藍!
「さあ藍、次はそのおっぱいを頂くぞ」
やっと手が自由になったんだ、今度は俺が藍を犯してやる。
さっきは悪かったと思ったがそれはそれ、これはこれだ。覚悟するんだ!
「お兄ちゃん・・・」
顔に付着したものを拭こうとせず、怯えている。今更怖がったところで遅いんだからな。
今日こそはお前を思い通りにしてやる。さあ・・・
「待って、まだ上脱いでないよ。するならちゃんと裸でしよ。ね、お兄ちゃん」
それもそうだな。下半身は既に裸だが、まだワイシャツ着たままだった。
「私が脱がせてあげる。その方が興奮するでしょ」
何か企んでるのかと思ったが、油断さえしなければ問題ない。
ズボンは藍が脱がしたんだし、せっかくだからシャツの方もお願いしよう。
向かい合って座り、首元から一つずつ、丁寧にボタンを外していく。時折こちらをちらちら見ながら、はにかむ様な顔をするのが可愛かった。
「藍・・・!」
これで俺は何も身に纏っていない、生まれたままの姿になった。
いつ藍を押し倒すか、そのタイミングを待つだけだ。
そうだ、藍が自分で最後の一枚、パンツを脱いでからにしよう。それがい・・・
「えーい♪」
「おわっ?!痛!うわ、うわわわわ!!」
藍が俺の袋を鷲掴みにし、痛みを感じた時にはもう天井を見上げていた。
な、何が起きたんだ?どうして俺が藍を見上げてるんだ?
「知ってるもん、お兄ちゃんの寝かせ方」
両肩を抑えつけられ身動きが取れない。
そうか、袋を触られ後ろに仰け反ったところを押し倒されたんだな。
いくら藍が力はある方だとはいえ、簡単に男の俺を寝かせられるはずはない。
待てよ、よく考えたら毎回これで押し倒されてる気がする。