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ホーンテッドアパート
【ファンタジー 恋愛小説】

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ホーンテッドアパート-4

『・・・明の手、触ってると気持ちいい』
「なっ何だよいきなり////」
『へへ♪』

戸惑う俺を見て、首を傾けて笑う。こうやって悪戯をするとよくやる癖だ。
やばい、顔が熱くなってきた。またからかわれる、でも・・・熱が上がるのを制御できない。

『・・・・・・明』
「だから何だよ。べ、別に用がないなら・・・」

俺の手を握る力が強くなった。
目を閉じて、唇を突き出してくる。
ま、待てよ磨依!そういうのは・・・や、やめろって。

「やめろ、磨依」
『・・・・・・』
「や、やめろってば。おい、ちょっと」

このタイミングでキスをおねだりするなよ。ず、ずるいぞお前。
大体お前はいつもそうやって・・・・・・
何回かやめろと言ったけど磨依はもう聞き入れなかった。し、仕方ない、そこまでしたいなら・・・
赤いぷるぷるした唇を見てたらもう我慢できそうに無い。
俺も目を閉じて、唇を突き出して磨依とお揃いになり、ゆっくり近付けていく。

(磨依・・・と・・・キス・・・するんだ・・・)

まさか、幽霊とキスできるとは思わなかった。
今まで磨依がおねだりしてきた事あったっけ?

どの位時間が経っただろう。
もうとっくに磨依の唇に触れてもいいはずだが・・・

ふと目を開けると、
磨依が口に手を当てて笑いを堪えているのが見えた。
目が合った瞬間、我慢できなくなって噴き出す。なにが可笑しいんだ、こいつ!

『その顔変だよ。可愛くない。あっはっはっはっタコさんみたい!タコさん!』
「お、おま、お前だって!お前だって!」
『も〜〜お腹いたい、あっはっはっはっ・・・』

萎えちまったぜ。
やれやれ、まだキスするには早いかな。

¨チュッ¨
「んっ?!」

え・・・?
な、なんで磨依が目の前に、唇に柔らかいものが触れてる、どうして・・・

『・・・へへ、しちゃった』

悪戯っぽく舌を出して笑う磨依。
本当に磨依は悪戯するのが好きだな。困った奴だ・・・まったく////

『一緒に寝よ。明』

・・・体温が無くたっていいんだ。
磨依の分も俺が熱くなる、二人分ならそれでいい。


〜おしまい〜


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