alcohol-1
基弘くんと私は多分付き合ってるんだと思う。
毎日メールもくれるし、休みの日には映画も観るしお茶もする。
会社の同期入社で知り合って研修が一緒で、お昼をみんなでとった時、横に並んだので話をしたら二人とも映画が大好きだということがわかった。それで早速翌日からDVDの貸し借りを始めた。
その週の終わりには待ち合わせをして気になっている映画を観に行った。
それから毎日、メールもするし休みには映画を必ず観るのに、「付き合おう」とも「好きだ」とも言ってくれない。
勿論手も繋がない。いつも真面目に話すだけのデート。
(なんで!?)
……………………
疑問に思った私は、次のデートでお茶を飲んでる時に基弘くんの手を握って聞いてみた。
「ねえ?私たち、付き合ってる?」
見つめた基弘くんの耳が真っ赤に染まっていく。段々顔も首も、真っ赤になる。
(これって、もしかして超照れ屋??)
「う、うん…」
「私の事、どう思ってるの?」
「えっっ??………」
半分石になっている基弘くん。
「ねえ?どうなの?」
強く掌を握り締めながら答えを求める。
「す、好き…」
嬉しかったから帰り道、ずっと手を繋いで帰った。
ずっと赤くなっている基弘くんを見ているのが嬉しくて、別れ際に駅で顔を引き寄せてチュッと唇を重ねた。改札に駆け込んで振り返ったら同じ場所で石像になっていた。
それから何度かデートして、初めて基弘くんのマンションに行く事になった。
新しく発売になったDVDを部屋で観ようか、という話になった。じゃあ土曜日のお昼前に遊びに行ってランチにパスタでも作ってあげるね、と言ったら物凄く喜んでくれたので、朝スーパーでトマトやバジルを買い込んで、お休みだからワインでも、とワインを二本選んで基弘くんの家へ向かった。
最寄りの駅まで迎えに来てもらって、マンションに到着した。キッチンを借りてトマトソースのパスタやバジルとモッツァレラチーズのサラダなんかを作った。一緒に冷やした甘口の白ワインをテーブルに運ぶと基弘くんが目を丸くして私に言った。
「章子ちゃん、俺お酒弱いかも…」
「えっ?そうなの?気分悪くなる?」
「うーん、眠くなっちゃうんだよね…いつも大学のゼミのコンパとか記憶ないし…なんか変な事言ったりしてるみたいなんだけど、みんな教えてくれないんだ、どうだったか。笑ってるだけで」
「そうなんだ…じゃあちょっとだけにしとこうか?」「うん」
そして二人グラスを合わせて、食事を始めた。
パスタは自分でも大満足の出来で、基弘くんも喜んで食べてくれていた。
更に基弘くんは「このワイン、甘くて飲みやすいね〜」なんて言って、弱いといいながら二杯もグラスを空けて顔を真っ赤にしていた。
「基弘くん、真っ赤だよ、大丈夫?」
「うーん…章子ちゃあん…ちゅーしてぇ…」
「えっっ!?」
(嘘ぉ…酔っ払ったらチューとか言うんだぁ…可愛いかも)
私は真っ赤になってる基弘くんが座っているソファベッドの隣に腰掛けて軽くkissをした。
「章子ちゃあん!」
いきなり基弘くんは私にぎゅうっと抱き着くと激しく唇を吸い舌を口の中に捩込ませて来た。
「んんっっ!??」
「…んっ…んぐっ…んぐっ…んはぁっ…章子ちゃ…章子ぉ!…好きだぁ!んんっ…はぁっ…」
「んっ…ぁっ…もっ…基…弘く…やっ…嘘っ…」
私が驚いて抵抗してる間にも私のシャツのボタンをどんどん外してブラを押し上げていく。
零れ出た私の胸に頬張りついて口の中で私の乳首を舐めたり舌先でねぶり転がしたり器用に弄ぶ。
「やっ…基弘くんっ…やだ…やめてっ…おかしいよ…どうしたのよぉ?…あっっ…」
「…んっ…はぁっ…章子ぉ…あむっ…ぺちゃ…ちゅぷっ…んはぁっ…」
こんな酔っ払っていつもと違う基弘くんなんて、と思いながらも器用な舌先や愛撫に身体がどんどん反応していってしまう。
胸を貧りながら右手はスカートの中にあっと言う間に侵入してウエストの所からストッキングとパンティを引き下げている。そしていきなり敏感な部分を摘みなぞる。
「やっ、やんっっ!!駄目っ駄目ぇっ!」
「駄目って言っても、章子、もうぐちょぐちょだよ…はぁっ…章子ぉ!!」
胸を責めたまま、右手が蕾から入口の所を激しく往復している。
「やぁっ…ああんっ…あっ…あっ…あぁっ…基弘くん…駄目よぉ…駄目駄目っ…」
「あっ…!?」
一瞬で腰を持ち上げられてストッキングとパンティを一気に剥ぎ取られる。そのまま足を高く持ち上げられたと思ったら頭の方まで足を持って行かれて、身体を屈折させた私は基弘くんの顔の前にいやらしい割れ目を思いっ切りさらけ出している状態になる。