無垢-6
「本当ですね隆一さん。約束ですよ。毎日ですからね。」
絵里は、隆一の胸でもう一度瞳を閉じた。隆一は、絵里が目を覚ますまで抱きしめ続け
ていた。
絵里は、自分の寝室に戻ると、今日一日のことを思い起こしていた。思い出すだけで恥ずかしいことの連続だった。しかし、気になっていることがあった。隆一は、正式に付き合いたいといった。しかし、あんなことをしながらキスさえもしていないのだ。
そこまで考え絵里はハッとした。始めて会った日にキスなんて、私ったらなんてこと考えているの。これで、当たり前なのだと絵里は思い直した。
隆一は、自分の変化に驚いていた。ほんの遊びのつもりだった。結婚するつもりなど全くなかったのだ。世間知らずの美少女を、ちょっとカラカウだけのつもりだった。
絵里は、信じられないほど無垢だった。常識では考えられない隆一の要求を疑うことさえ知らない。ただ、隆一を信じて、隆一の期待に応え従うのだ。そして、絵里のその体は処女でありながら、男の奮い立たせるような反応を示すのだ。それは、隆一の知るどんな女性よりも魅力的なものだった。
絵里は、吸い付くような肌と恐ろしく均整の取れた体を持っていた。その体をいやらしく、くねらせ、長い脚と豊かな乳房を震わせて何度も何度も気をやるのだ。
そして、隆一の心を震わせるような悩ましい声と表情を持っていた。
隆一は絵里に、少女のような純真さと女性としての計り知れない魅力を感じていた。
しかも、男性の手が触れたことのない、汚れを知らない体持っている。
それだけに隆一は、真っ白な絵里を男の欲望のままに染め上げてやろうと思っていた。
翌週、隆一と絵里は同じホテルの部屋を訪れていた。絵里は、同じソファーに座り、震える手で隆一の男性自身を握り締めていた。今度は、絵里が隆一の検査をすることになったのだ。
部屋の入口を入ると隆一は絵里を抱きしめた。絵里は、先週の出来事を思い出していた。
激しい興奮が蘇る。今日は、どんなことが待っているのだろう?
隆一を見上げる絵里から熱い吐息がもれる。隆一は、絵里の唇を奪いたい衝動に駆られたが、それをグッと堪えていた。ファーストキスを経験する前の絵里にさせたいことがあるのだ。
隆一が絵里の耳元で囁いた。
「先週は、よく頑張ったよ。
絵里の検査も終わっていないけど・・・・
その前に、僕の検査をしよう。
絵里が僕を検査するんだよ。
できるね?」
「私が隆一さんを?」
「そう、絵里が僕を・・・・
僕だけが君を選ぶわけじゃない。
絵里も僕を知りたいはずだ。
いいね。」
「はい。」
隆一は絵里をソファーに座らせると、その正面に立った。そして、恥ずかしがりもせず、
さらりと衣服を脱ぎ捨てた。日の光を浴びて、筋肉質の見事な体躯が浮かび上がった。
「さあ絵里。いいよ。」
「あの、隆一さん。私どうして良いのか・・・・・
隆一さん、教えてくれますか?」
「分かった。まず、僕の体を触ってごらん。」
「はい。」
絵里が、隆一の厚い胸板に手を伸ばす。指先が触れる。硬い。
これが男の人の体なの?絵里は、男性の体に触れるのは始めてだった。
そっと手の平を添え、肌の上を滑らせる。割れた腹筋がゴツゴツと指を押し返す。