4YOU-3
「あ〜ぁ」
『なに?』
「これはあれやな、恋やな」
『ぷっ、そうなん?』
「お前、こんないい男なかなかおらんで?」
『お〜自分で言う?』
「他の女に捕られてからじゃ遅いからな」
『過去にもう二回捕られてるけどね〜』
こんな風に、いつも茶化すように言い返してくる。
電話を切った後、俺は小さく息をつく。
まだ耳にあの癒しの声が残っている。
いつまで続く絆なんだろうか。
その先に交わる日は来るのだろか。
きっとまた、二・三ヶ月後にひょっこり連絡をしてくるのだろう。
そしてまた、あの空間に引き戻されるのだ。
四年越しの恋に…。
END