罪罰-4
【第弐章-肉隷】
──ピンポーン
夜の帷が降りた約束の午後七時、ベルが鳴ります。
「来た…」
僕:『はい。』
パパ:『俺だ。』
僕は、何も身に付けず裸でパパを迎えます。
ガチャ
ドアを開けると、パパともう一人中年の男性が立っていました。
「桐生さん─」
桐生さんは、パパの知り合いでSMバーを営む52歳になるサディストです。
老若男女問わず、彼に調教された人間は、100人を超えるといいます。
今日は、二人の性の贄となるのです。
パパ:『おいっ!ちゃんと出迎えねぇか!』
パパに言われ、誰かに見られるかも分からない羞恥のなか、裸のまま表へ出ます。
僕は廊下に出て正座をしました。
僕:『…いらっしゃいませ。』
裸で土下座をする僕の前で桐生さんが屈み込むと、僕の髪の毛を掴み言いました。
桐生:『へぇ…髪の毛延ばしたんだ…ほんとに女みてぇになったなぁ!
相変わらず、いい体してんぜ。ええ?』
僕は、パパの命令で髪の毛を伸ばし、肩までとどくほどの長さになっていました。
桐生さんが僕の後ろに回り込み、体を撫で回しながら言います。
桐生:『へへっ…浩ちゃん、たまんねえぜ!ここで犯っちゃってもいいかなぁ?』
桐生さんが裸の僕に抱きつき、髪の匂いを嗅ぎながら、下半身を擦りつけてきます。
パパ:『まぁ、まぁ、桐生さん。慌てなくても時間はたっぷりあるんだ。』
パパは、そう言いながら、僕に大型犬用の首輪とリードをはめました。
桐生:『へへっ…そうだな…後でここを、たっぷり可愛いがってやるからなぁ!』
僕:『あんっ!』
桐生さんが、ゴツゴツした指で僕のアナルを触ります。
パパに諭され、桐生さんが僕から離れました。
パパにリードを引っ張られ、引きずり込まれるように部屋の中に入ると、二人がソファーに腰を下ろしました。
パパ:『酒。』
パパに促され、ウイスキーを用意します。
桐生さんが、僕を見ながら言いました。