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双子の姉妹。
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双子の姉妹。 8-8

***

その後、日付が変わった頃まで勉強して、二人で一緒に歯を磨いてから寝ることした。
もちろん寝るのは別々でだ。

一階の客間にはしっかり布団が敷いてあったし。

自分の家以外で寝るのなんて久しぶりだ。
天井がすごく遠く感じる。

明日も朝から勉強だな。
麻琴のやり方だし、7時起きだな、こりゃ。

「……ぐぅ」


そうして俺は、眠りについた…ハズだったのに。



「俊哉…ねえ、俊哉…」
「ん…んー?」

もう朝か。
余程熟睡できたのか、すごく早く感じる。
「……ん」
でも、薄目を開けても真っ暗なままだし、雀は鳴いていない。

「……まだ夜じゃねーか…」
「起きてよ俊哉」

さっきから何かと思えば麻琴に呼ばれていたのだった。
俺の横で膝立ちして体を何度も揺すってくる。

「話があるの」
麻琴はそんなことを言う。
「……なんだよ、早く言え…」
「今からあたしの部屋に来て」
なに言ってるんだ?麻琴の言葉に眠気が飛びかけた。
「…なんでだよ」
「いいから。先に行ってるから絶対だよ」
よくわからないが、とりあえず承諾した。

「……あーい」

麻琴は立ち上がると、それ以上なにも言わずにさっさと行ってしまう。

「…今何時だよ」
枕元に置いてあった携帯を開くと、時計は午前3時を表示していた。
「…勘弁してくれ」
俺は頭をかいてから、のっそりと立ち上がって麻琴の部屋へ向かった。


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