双子の姉妹。 8-10
「で、あたしや琴音に秘密の趣味ってなに?」
今頃そこに突っ込みますかあなたは!?
「……知りたいのか」
「…うん」
「クイズ雑誌についてるクロスワードだ」
「……ばっかじゃないの!?」
「…ごめんなさい」
麻琴に本気で怒られた。
ちゃんと正直に言ったのに。あれ頭の体操になるんだぞ…
「…てっきりエッチな趣味かと…」
なんかまたぶつぶつ言ってる。
「…じゃあおやすみ」
「あ…うん、おやすみ、俊哉」
俺は麻琴の部屋を出ると、まっすぐ客間に戻って布団を被った。
「……麻琴にも告白された…のか」
麻琴自らのカミングアウトにより、交渉権を失ったこともかなりの衝撃だったが、こうやって改めてちゃんと告白されたことにより衝撃を受けた。
「…俺はどうしたら…いい?」