続・危険なお留守番・女子大生由真-5
「……泣くなよ……」
これから自分はどれだけ由真を傷つけてしまうのだろう……。
その暗澹たる思いに、和也は目の前が真っ暗になるような気がした。
永遠に叶うことのない思い。
兄妹である以上、二人は離れることすら許されずに、一番近くで互いの幸せな姿を見て傷つき合うしかないのだ――――。
これは神が与えた罰なのかもしれない。
自分たちは、それだけの罪を犯したのだから。