続・危険なお留守番・女子大生由真-20
『由真も行く。由真をおいてかないで……』
甘ったるいような声で一生懸命訴える妹が、和也は本当に愛おしかった。
由真が危ない目に合いそうな時や困っている時は、いつも全力で和也が守ってやった。
幼いなりに、それが自分の使命だと思っていたのかもしれない。
自分が中学校に進学する時も、由真が上級生や同じクラスの男子からちょっかいを出されたりするのではないかと心配でたまらなかった。
あの入学式の朝、本当に泣きたいくらい寂しかったのは、由真ではなくて和也のほうだったのかもしれない。
「由真――――」
和也の唇が再び由真に重なった。
今達したばかりの身体が、もう由真を求めて疼き始めている。
今は何も考えずにただ抱き合っていたい。
「一緒に……堕ちるか……」
和也の言葉に小さく頷く由真。
二人の危険な5日間は、まだはじまったばかりだった――――。
END