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春に囀ずる
【女性向け 官能小説】

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春の戯れ-7

「続き、していい?」

熱く答えの決まっている問いかけに、頷く。

「さえ、だいすき」

何故かはにかんだ顔と滅多に聞けない甘えた声にさっき何を言ったか気になったけど、とろとろのキスに今日だけははぐらかされてあげる。

「私も、はるつぐ、すき」

文字通りとろとろになっている蜜の花びらを包むレースの垣根を柔らかくかき分けて、鶯の、男らしい無骨な指が入ってくる。

きゅうっと思わず締め付けてしまえば「力抜いて」と囁く鶯の声の熱に浮かされる。

くらくらする。
全部溶けちゃう。

焦れったいくらいに感じる淡さと優しさだけだった愛撫から変わった決定打へ理性が擦り切れそうになる。

もっと決定的な刺激が欲しくて穿たれたい。

まろやかな双丘の膨らみを形保つままの優しいばかりの手付きで柔くこねられ舐められる。

身体中に降り注ぐキスキスキス。

普段はくすぐったいだけなのに、なんでだろう。

ハルが触れたとこ、全部熱が灯る。
もっともっと。
そう欲張りになる。


早く、はやく――鶯が欲しい。

「鶯…っ!はっ、も…ちょ…だい」

余裕がないのはお互い様で、ずらされたショーツの際から、熱い鶯自身が入ってきた感覚とその温度だけで軽くイッてしまう。

小さく息を詰めて私を強く抱いたハルが達するのを我慢してるのがわかってなんだかくすぐったくなった。

チカチカ光るてっぺんに生理的な涙がぽろぽろ零れる。

レースてフリルばかりで意味をなさない下着が、吸いきれなかった蜜を太股にしとどに濡らす。

「はぁ、ん…ふぁ…っ、まっ、て」

動かないままなんて辛いかな……なんて思いながらキスをねだった。

食べられちゃいそうなキスに息を絶え絶えにしながら応えても全然たりない。
もっと欲しい。

「……へーき?」

荒く問う声に小さく頷けば激しさと情欲の間でくらくらとただただ快楽につき動かされる。

動く鶯にイイトコロを攻められれば何度も達しては蜜を溢れさせてしまう。
内腿を伝った粗相したような欲に気づけば劣情が沸きいっそう熱に浮かされる。

愛撫の繭に包まれて、私の心はぐずぐずと楽園に蕩けるばかり。

幾度と絶頂を迎え、疲れを覚えた体が微睡む中でハルが顔中にキスを降らせてくれるのが嬉しくてくすぐったかった。


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