危険なお留守番・女子高生由真-8
「じゃあ……試してやるから……下…脱げよ」
気がつけばそう口走っていた。
「……は?な、何言ってんの?」
突然の兄の命令に由真は戸惑いを隠しきれない。
「脱げって……兄ちゃんが使い方教えてやるから」
後ずさりする由真の両肩をぐいと押さえつけてベッドに仰向けに押し倒した。
頭に血が上ってガンガンしている。耳の奥で「ヤメロ!」と激しい警鐘が鳴っている。
「ちょ……お兄ちゃんっ……冗談やめてよ……」
「静かにしろよ……オマエも興味あんだろ……」
もう後戻りは出来ない―――。
そう思った。
あっという間に和也に押し倒され、馬乗りになられて、由真は恐怖のあまり硬直していた。
由真は小さな頃から和也が大好きだった。
小学生の頃は本当にお嫁さんにしてほしいと思っていたのに、中学生になって和也が急にぶっきらぼうになったときは本当に寂しかった。
今でもまわりの友達から「カッコイイお兄さんでうらやましい……」なんて言われる自慢の兄。
しかし和也が高校生になった頃から、その隣には常に女友達がいるのが当たり前になり、由真は完全に相手にされなくなってしまった。
由真にとって兄は初恋の相手といってよかった。誰を好きになっても、気付けば由真はいつも兄の面影を追っている自分に気付く。
今の先輩を好きになったのも、雰囲気や顔だちがどことなく和也に似ていたからなのだ。
その憧れの兄が、今自分の身体の上に乗って卑猥な行為に及ぼうとしている。
それがひどく異常なことだとはわかっているが、強く求められれば拒み続ける自信が由真にはなかった。
「……オモチャ…使ってみたいんだろ……」
上半身に覆いかぶさられ耳元で囁かれると、全身にゾクリと鳥肌がたった。
「……お…お兄ちゃん……」
由真の下腹部にあたる熱くて硬い感触。いつの間にか大きく盛り上がった和也の股間が、由真の陰部のあたりをぐいぐいと圧迫する。
そこから伝わってくる和也の興奮が、由真の理性をドロドロに溶かしていく。
「……兄ちゃんが……気持ちイイこと……教えてやるよ……」
和也の長い指が由真のスウェットとショーツをズルズルと引っ張り下ろしていく。