危険なお留守番・女子高生由真-3
その日の夜―――。
由真は布団の中で自慰に耽っていた。
由真には同じ学校にずっと憧れている先輩がいる。
つい最近までは、「先輩と手を繋ぎたい」とか「キスしたい」という妄想だけで胸がいっぱいになっていた由真だったが、ある雑誌で女性も自慰をしているということを知って以来、その行為に少し興味を抱くようになっていた。
とはいえ、どこをどうしたらいいのか由真には正直よくわかっていない。
布団の中でぎゅっと目を閉じ、先輩に脱がされるのを想像しながら一枚ずつパジャマと下着をはだけていく。
パンティをふともものあたりまでずらすころには、頭の中では憧れの先輩に裸で覆いかぶさられ、激しいキスを何度も繰り返されている。
先輩に舌を入れられるのを想像しながら、自分の指で唇をこねまわし、口の中にその指をわざと乱暴につっこむ。
先輩の舌に奉仕する自分を思い描いて、自分の指を卑猥な舌使いでなめ回し、唾液でぬるぬるになった指先を強く吸い上げる。
『……ああ……先輩……恥ずかしい……』
セックスの経験のない由真は、布団の中で性器を露出しているという事実だけで興奮して、いつもこの段階で糸をひくほどにべっとりと濡らしてしまう。
あとは胸や尻など、とにかく先輩に触れられたいと思う場所に夢中で指を這わせ、硬くなったクリトリスを弄ったり、自分の中指を恐る恐る淫裂に挿入したりしてみるものの、結局「イク」という経験はまだ一度も出来ずにいた。
『イってみたい……でもどうやって……?』
そんなモヤモヤとした欲望が由真の中で徐々に高まっていた。
『あのオモチャを使ったらどんな感じなんだろう……』
自分の指でするのと違って、意思と無関係な激しい動きであの部分をぐいぐいとこじ開けられ……指で軽く押すだけでも甘い快感がほとばしる敏感な肉芽に激しいバイブレーションが与えられたら……。
そう考えるだけで、由真の下半身は痺れるような甘い疼きに、淫欲の甘い蜜を溢れさせるのだった。
あの箱の中をもう一度みたい――。
由真の中でそんな欲求が高まっていた。