双子の姉妹。 7-1
「……」
だめだ。
寝れない。
琴音との観覧車デートの日から三日経つが、あれからずっと寝不足が続いている。
理由は間違いなく、琴音の告白。
「私…せんせが大好き。せんせに恋してる」
あのときの琴音の甘い香り、艶めいた声、柔らかい身体。
正直、半端じゃない衝撃を受けた。
それはもう、琴音に決めてしまいそうなくらいに。
麻琴は知っているのだろうか。
琴音が俺に告白したことを…
俺と琴音はあの後、何事もなかったかのように二人で櫛森家に帰宅し、いつものように四人で夕食をとった。
麻琴は、遊園地どうだった?楽しかった?などとしつこく訊いてきたが、あのときの俺は完全に上の空だったと思う。
もう一度言う、半端じゃない衝撃だったんだ。
「……ふぇっくし!」
「……寒い」