風宮的地歴部-2
「地球各地を転戦して悪と戦う『地球歴戦部』! 略して『地歴部』!」
「あぁっ、名前は戻ったけど! 活動内容が地球規模に!? そして悪って何!?」
「部室でひたすらゴロゴロする『駄部』!」
「確かに駄部だっ!!」
「全国の少年達に夢や希望を与える『週刊少年ジャ〇プ』!」
「雑誌!? それ部じゃないです! マンガ雑誌です!!」
「ワ〇ピースの登場キャラのウェストって…細いよね」
「知らねぇよ!」
「後輩と、こうして冗談を言い合いながら過ごしている私の学生生活…『プライスレス』!」
「だから何!?」
「じゃあ、もういいよ! バスケ部でいいよ! はい!採用!!」
「拗ねたーーー!!」
「はぁ、はぁ…」
「はぁ、はぁ…」
「ちょっと…休憩しない?」
「そう…っすね……休憩しましょう…」
「ふぅ……」
「…あの、部長」
「何?」
「別に無理に名前変える必要はないんじゃないかと…」
「…それは私にもっと地歴部らしく、さっきジュウゴが言ってたようなことをしろってこと?」
「いえ、そうではなくて、要するに今のままでいいってことです。
そりゃあ、確かに最初は地歴部らしく活動したいって思ってましたけど、最近は、あぁこのままの方がいいな、毎日放課後が楽しみだなぁ、って思うんです。
それに…」
「…それに?」
「風宮部長とのこーゆーやり取り、俺、好きですから」
「…っ」
「だから、別にこのままでも……いや、このままの方がいいです。絶対」
「…」
「……部長? 聞いてますか?」
「な、何を言いだすかと思えば、そんなことジュウゴに言われなくても分かってるわ!
なんてったって、ここは地歴部! 私が部長の地歴部なんだからね!! 私が覇者!! I am a GODなのよ!!!」
「…なんかすげぇ飛躍してますが、まぁ、一応そういうことです」